観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

出雲横田駅 木次線

2013-03-13 06:27:21 | JR西日本 木次線

昭和9(1934)年11月開業の出雲横田駅は、島根県仁多郡奥出雲町横田にある西日本旅客鉄道(JR西日本)木次線の駅です。駅前広場は良く整備されています。

駅前には腕木式信号機が保存されています。駅近くの稲田神社と出雲大社が神話の中で深い因縁を持つことから、開業時からの立派な寝殿造りの駅舎です。

駅舎正面入口には寺社風駅舎らしく注連縄があります。


愛称は「奇稲田姫」(くしいなだひめ)。『古事記』では櫛名田比売、『日本書紀』では奇稲田姫と表記する。ヤマタノオロチ退治の説話で登場する。アシナヅチ・テナヅチの8人の娘の中で最後に残った娘。ヤマタノオロチの生贄にされそうになっていたところを、スサノオにより姿を変えられて櫛になる。

スサノオはこの櫛を頭に挿してヤマタノオロチと戦い退治する。高天原を追放されて出雲に降り立ったスサノオは、ヤマタノオロチという怪物に毎年娘を食われているアシナヅチ・テナヅチの夫婦に出会い、クシナダヒメを妻として貰い受けることでヤマタノオロチの退治を請け負った。クシナダヒメはたちどころに櫛の形に変えられ、スサノオの髪に挿された。スサノオはヤマタノオロチを退治した後、櫛にしたクシナダヒメと共に住む場所を探して、須賀の地に宮殿を建てた。

櫛にされたクシナダヒメは娘の姿に戻してもらい、スサノオの妻となった。名前は通常、『日本書紀』の記述のように「奇し稲田(くしいなだ)姫」すなわち霊妙な稲田の女神と解釈される。他に串蛇(くしなだ)とする説などもあるが、否定されている。また、原文中ではクシナダヒメ自身が櫛に変身させられるが、櫛の字を宛てることからクシナダヒメは櫛を挿した巫女であると解釈し、ヤマタノオロチを川の神として、元々は川の神に仕える巫女であったとする説もある。

もうひとつは、父母がそれぞれ手摩霊・足摩霊と「手足を撫でる」意味を持つ事から「撫でるように大事に育てられた姫」との解釈もあり、倭撫子(やまとなでしこ)の語源とされる。

宍道駅方面からの列車の多くはここで折り返し、ここから備後落合駅方面へは1日4往復(奥出雲おろち号を含む)しか運行されていません。また、出雲横田駅を跨ぐ列車の殆どは列車行き違いのため10分以上は停車を行う(1日1本のみ、一旦当駅で運転打ち切り留置扱いとなり、留置時間後に列車番号を変更して運転再開となる列車がある)。

 

相対式ホーム2面2線を有し、列車交換が可能な地上駅。

 

神社を模した木造の駅舎は1934年(昭和9年)の駅開業当初からのものですが、名物駅舎としてしっかり補修され、傷みはまったく見受けられません。委託駅員が常駐します。窓口は木造駅舎の雰囲気に合わせてはいますが、新しいものです。


駅舎側のホームが2番のりばとなっており、反対側の1番のりばへは備後落合寄りの構内踏切で連絡していて跨線橋はありません。
木次鉄道部管理の簡易委託駅でPOS端末を設置。指定券発行可。
土曜日から日曜未明にかけてを除き、夜間滞泊がある。保線用の側線も設置されています。


のりば
出雲横田駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 ■木次線 上り 木次・宍道方面 備後落合方面からの列車
2 ■木次線 下り 備後落合方面
上り 木次・宍道方面 当駅折返しの列車


当駅始発列車のうち、宍道方面からの折り返し運用となるものは、本来下りホームとなる2番のりばから発車する。一方、前述したような、備後落合方面から到着後一旦運転を打ち切り、留置時間後に宍道方面への始発列車として改めて出発する列車は、当駅を跨ぐ上り列車同様に1番のりばからの発車となる。

1934年(昭和9年)11月20日 - 国有鉄道木次線の出雲三成駅 - 八川駅間延伸により開業。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
2001年(平成13年)10月1日 - CTC化により、簡易委託駅となる。

電報略号 ヨコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 170人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1934年(昭和9年)11月20日
備考 簡易委託駅
POS端末設置

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (安芸路マリンビュー)
2013-03-13 21:59:01
この出雲横田駅から南へ、備後落合までの区間は、
平成2年春のダイヤ改正で、
木次線~芸備線経由で広島と松江を結んでいた、
急行「ちどり号」が、芸備線だけの運行になり、
同時に普通列車の本数も減らされ、
上下4本ずつとなりました。
木次~備後落合間で運行される、
観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」は、
今年で満15周年になります。
この列車は、各駅停車であるにもかかわらず、
これに乗る乗客は、
木次~備後落合間を往復で乗り通す方ばかりなのではと思われ、
この出雲横田駅も含めて、
途中駅から乗車するとか、
途中下車する方は、極端に少ないのではないかと思います。
それもこれも、途中下車しても、
個々の駅に観光スポットが乏しい一方、
この「奥出雲おろち号」そのものが、
乗り通してこそ価値がある、
汽車旅そのものを楽しむ列車だという、
認識があるためなのでしょうかね。
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憩いの場 (観光列車から! )
2013-03-16 11:03:54
安芸路マリンビューさんコメントありがとうございます。
この駅は周辺がきれいに整備され輸送の駅ではなく。地域の憩いの場としての駅の様子でした。
この日も駅から列車を利用して移動目的とは思えないご老人方が談笑していたり、ラジオを聞きながら日向ぼっこされていました。
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