JR東海の保線用車両、新潟トランシス株式会社のTMC501です。モーターカーと呼ばれは、主に保守作業に使用される小型の鉄道車両です。保守、点検に用いられ、資材を積んだ小型貨車を牽引する場合もあります。編成化された小型貨車の先頭に遠隔操縦用の運転台を設け、プッシュプル運転が可能な車両も存在します。車体は警戒色として黄色に塗装されている場合が多いが、東海旅客鉄道(JR東海)の濃淡ブルーや、近畿日本鉄道の薄緑色など、黄色以外の場合もあります。大垣駅で今回、見た車両は濃淡ブルー。
走行用の動力は、古くはガソリンエンジンが主流であったが、現在ではディーゼルエンジンが主流で、空気圧縮機や、作業用にPTO経由で油圧ポンプを駆動するものもある。車両によっては車体中央に自車昇降用油圧式ジャッキを持ち、自車をジャッキアップした後に車体を手動で旋回させてその場で方向転換させることが可能です。
多くの場合は法規上の「鉄道車両」ではなく、運転者の動力車操縦者運転免許は不要です。そのため、保線係員等の動力車操縦免許不保持者などでも操縦が可能であり、作業にあたり、同資格の取得や専門運転者の別途手配の必要がありません。ただし、機械扱いであるため、最高速度は45km/hに制限されている上、本線上を走行させる場合は線路閉鎖を前提です。また、軌道回路に影響を与えないよう車輪は電気的に絶縁構造となっており、軌道回路を用いた列車検知装置や自動踏切等には反応しません。このため走行に当たっては、線路閉鎖の手続きのみならず、在線状況の確認や分岐器の進路転換の際運転指令所や信号扱所との慎重な打合せを要し、踏切も手動で作動させる等、特別な取扱いが必要です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます