スペノインターナショナルは、全世界でのレール保守を専門としています。 当社の業務内容は、軌道および分岐器の削正および形状再生のために必要な車両の研究開発から製造・運用まで、あらゆる範囲のサービスを含んでいます。
軌道および分岐器の削正および形状再生
レール表面の欠陥と形状の検測
レール保守のノウハウがスペノのすべてではありません。 当社は、イタリアにある2つの工場、すなわち、レール削正車についてはメストレにあるメクナフェール社、 削正砥石の生産についてはマルコンにあるアジ社との緊密な協力を通じ、すべての関連機器の開発にも携わっています。
スペノは、五大陸全てで事業を展開し、地下鉄、路面電車、重貨物列車、高速列車を含むあらゆる種類の鉄道向けの路線でレール保守を行なっています。
必要とされる保守のレベルを判定するには、レールの長手方向摩耗と断面形状の検測を行う必要があります。 検測結果が出次第、必要な保守がお客様との間で合意されます。その後、作業日程が組まれ、軌道での作業が実施されます。
線路での作業の過程でも検測が行われます。検測は、削正作業の継続的監視に役立つとともに、作業の合否判定に向けて記録されます。
レール削正作業には優先順位をつける必要があります。 区間当たりの荷重を基準として、輸送サービスを維持することが必要不可欠な区間から取りかかります。 急を要するレール欠陥に対処するために不可欠な作業は言うまでもありませんが、レール・ライフサイクルの顕著な延びを達成可能な場合には常に軌道を削正すべきです。
レール削正は、簡単に言えば、的の絞られた正確なやり方でレール頭部から金属を除去することです。 同様に、高品質のレール削正は、適切な個所から適正量の金属を除去することを意味します。 これは、適格なオペレーターの制御による、適切なレール削正車の優れた操作を必要とします。 スペノのレール削正車を使用すれば、こうした条件が常に満たされます。 結局は、高品質こそ採算に見合うのです。
車両
スペノの削正車は、あらゆる種類の鉄道事業とほとんどの多数の軌間に対応致します。 こうした削正車により、レール削正はこの上なく多様な条件下で実施され、最適の技術的・経済的結果をもたらします。 種々の車両サイズと様々なオプションは、極めて多様な戦略に沿った作業計画を可能にします。
レール削正車
スペノは、レール保守分野のノウハウだけでなく、関連機器のノウハウも開発します。 作業現場で培われた実践的経験の継続的なフィードバックは、技術開発に生かされます。
軌道でのレール削正作業では、同一区間に多種多様な作業が関わっています。 使用される削正方法と削正車は、作業個所が直線軌道なのか、曲線なのか、分岐器なのかによって異なってきます。
レールと削正砥石がなす角度が適切でなければならないだけでなく、砥石にかける圧力も重要な役割を果たします。
圧力が強すぎると、砥石の過度の摩耗を招きます。
圧力が弱すぎると、レールをただ磨くだけになってしまいます。
スペノの削正車は自動圧力制御装置を装備しています。 削正におけるもう一つの重要なファクターは、作業速度です。
速度が遅すぎると、レールと砥石がオーバーヒートするおそれがあります。
速度が早すぎると、金属を十分に取り除くことができない場合があります。
従って、最適な結果を得るためには、作業速度、圧力、砥石の角度を常に適正に調整しなければなりません。
作業速度、圧力、砥石角度の設定が必ず最高の精密度で維持される様、削正車はコンピューターで制御されます。このシステムは、軌道上の障害物や踏切を避けるため、削正ユニットの昇降シーケンスも制御します。
削正砥石
削正のパフォーマンスと質は、削正砥石の品質に大きく依存します。砥石は、長期にわたり、最大限の量の金属を取り除く能力を備えているべきです。
砥石は、様々な角度と圧力によってレール頭部のあらゆるポイントを削正できなければなりません。最適な結果を実現するため、スペノは専用砥石を自社開発しています。
削正ユニット
効率向上のため、スペノは特殊削正ユニットも開発してきました。
削正ユニットは、レール頭部上で広範囲にわたる横方向の動きを可能にします。 従って、目標形状削正のために望ましい傾斜角度を設定することができ、また、削正モーターは、金属を除去すべきレール踏面に作業を集中させることができます。 こうして、目標形状は、様々なファセットが重なり合った多辺形としてつくり出され、最終的に、必要とされるあらゆる種類の形状でも作り上げることができます。
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