KDDI山口衛星通信センターに立ち寄ってきました。日本最大の衛星通信施設で大手通信会社KDDI唯一の衛星通信施設であるセンターは山口県山口市仁保中郷にあります。
敷地には、国際通信用の衛星インテルサット・インマルサットとの交信用のパラボラアンテナが多数並ぶ。インテルサットは欧州・インド洋向け、米州向けの2方向の国際通信、インマルサットは船舶通信を主目的とする移動体通信・インターネットを目的としています。
最大のものは直径34mで、これは衛星通信用パラボラアンテナとしては日本一の大きさである。また、KDDIから国立天文台に譲渡された、直径32mの電波望遠鏡が存在し、中国地方唯一の電波望遠鏡として、地元の山口大学と共同で宇宙電波観測に用いられています。
敷地の一角には、1982年12月に開業した衛星通信の様子を紹介する見学施設「KDDIパラボラ館」が併設されており、随時見学が可能。なお、一般の人たちは保安上の理由から、このパラボラ館以外の場所に入ることができません。
山口市内では、電波法第56条(他の無線局及び電波天文業務に用いられる受信設備への妨害になるような運用の禁止、並びに当該施設に対する総務大臣の保護指定)によりこれらの衛星通信施設[2]の運用を妨げる電波を出すことが禁じられています。このためテレビ放送については親局である大平山(防府市)の山口市向け出力を上げることが困難であるため、山口市内では鴻ノ峰中継局からの放送またはケーブルテレビを視聴する世帯が多いとのことです。
旧国際電信電話(KDD)時代の1969年5月に『KDD山口衛星通信所』として開設された。旧KDDの衛星通信施設としては1963年11月に開設・1966年12月に運用開始した『KDDI茨城衛星通信センター』(茨城県高萩市・日立市)があったが、そこは元々日米間の通信を行うために太平洋上の通信衛星向けに設置された地上基地であり、ヨーロッパ・アフリカ・西アジア向けの衛星通信を行うためのインド洋上(東経60度付近)に浮かぶ静止衛星との交信が出来ない位置にありました。これに伴い、日本でインド洋上の衛星との交信が出来る最東端であり、台風の来襲が少なく、地震が比較的少ない(ただし断層がないわけではない)山口市に設置された経緯がある。ちなみに、山口衛星通信センターからでも太平洋上の静止衛星との交信が可能です。
その後、通信業界の再編などによりKDDが合併されるなどの歴史を経て、2002年に現名称に改称(ただし現地の看板類の大半は未だ『KDDI山口衛星通信所』のままである)。
KDDIは2006年度末で茨城衛星通信センターの運用を終了し、山口に地上基地を集約させたため、さらに重要度が増すことが予想されていまする。
「KDDIパラボラ館」は開館時間9:30~16:30(入館は 16:15 まで)休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) 年末年始(12/29~1/3)アクセス●山口IC・山口駅から車で15分 ●防長交通バス:KDDI前下車 徒歩1分 ●JR 山口線:仁保駅から徒歩 30分
館内ですが、①エントランスホール 通信衛星を宇宙へ送るアリアンロケットがみなさんをむかえます。
②太陽発電システム KDDIパラボラ館では、太陽光発電された電力を館内の照明・空調などに使用しています。ここでは、発電量などの計測データをリアルタイムに表示しています。③コズミックロード 衛星から宇宙を見ると、こんな感じ?まるで宇宙空間を歩いているようなこの道は、通信の世界へつづいています。
④〈国際電話体験コーナー〉001と010は、世界のとびらを開く合言葉。ここでダイヤルすると、いろいろな国の楽しい情報が手に入ります。⑤意外と知られていない国際通信のしくみを紹介します。通信信号が相手の国に届くまでの道筋を見ることができます。
⑥メインシアター目の前にせまってくるような大画面の映像と迫力ある音の振動で、国際通信の旅を体感しましょう。上映時間は9分です。⑦衛星通信のしくみを楽しく学ぶコーナーです。天井には、なんと7基の通信衛星が!模型とはいえ、なかなかの迫力です。
⑧パラボラアンテナ、通信衛星、電波についてのクイズを楽しみましょう。友だちの顔を見ながら対戦もできますよ。⑨パノラマステーション山口衛星通信所のパラボラアンテナ群が一望できる展望室。四季おりおりの自然の風景も楽しんでください。
⑩海底ケーブルのしくみ海底ケーブルを建設したり、修理するときに活躍する船「KDDIオーシャンリンク」の模型や、たくさんの情報がやりとりできる光海底ケーブルなどが展示されています。
⑪いこいの広場巨大なパラボラアンテナ群を背景に記念写真をどうぞ。
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