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東欧ツアー、ブルガリア後編

2017-06-30 18:17:00 | 和太鼓
6月24、25日は古澤隆広ユニットのコーラスレコーディングで、土曜は砧公園で野外練習、その後はKYOKO宅で打ち合わせ&セッション、日曜はスタジオで録音。
その前日は月まで飛んでプロジェクトの打ち合わせ、今週は自宅でコーラスアレンジのデモトラック録音もあって、あっという間に旅行から半月が過ぎました。

間が開いてしまったけど、ブルガリア後編と旅行のこぼれ話を書いておきます。



プロヴディフのホテルから翌日はソフィアに向けて移動、この日は世界遺産のリラの僧院を見学してからソフィアの市内観光の予定で全移動距離は350kmあまり。
朝はやはり6時にはモーニングコールで8時に出発。
好天に恵まれ、山を越えてのドライブは景色も美しく快適でした。
途中の幹線道路沿いにコウノトリの巣が沢山あって、子育て中の親鳥が餌を運ぶ姿、巣からのぞく雛の姿を見ることも出来ました。
春の風物詩だそうで、ブルガリアのこの地方の方たちがコウノトリを大切にしている様子が伝わって来ました。


リラの僧院のフレスコ画や歴史のある建物は圧巻で、もう少しゆっくり見学できる出来ると良かったのですが、40分ほどで昼食に移動。



僧院近くのレストランでマスのムニエルなどを美味しくいただき、午後は移動の途中でスーパーマーケットでの買い物時間をキープしてくれた。
お土産を買ってからソフィアの中心部に。
さすが首都の賑わいで観光客も多かったです。


<アレクサンダル・ネフスキー寺院>


<キリル文字のマクドナルドの看板>

チェックインの後はホテルでバイキングの夕食。
翌朝は10時集合だったので、ゆっくりと過ごすことが出来て、友人に絵葉書などを書き朝食の後荷物をまとめてチェックアウト後空港へ。

現地時間午後14時過ぎに飛び立ち、行きと同じくフランクフルトで乗り換えて、羽田着が翌日の昼の12時過ぎでした。
日本に残った太鼓塾のメンバーが楽器運搬の車で迎えに来てくれて、積み込みの後に皆でラーメンを食べてから、楽器の運搬組と直帰組に分かれて解散。
長いようであっという間の1週間の旅でした。
とにかく、皆元気に体調も楽器も故障なく帰り着けて良かった!
お世話になった皆さま、ありがとうございました。


<ブカレスト大学公演のプログラム>

こぼれ話としては、ブカレストに着いた途端にまず空港のトイレに便座がない!ということで、女子に動揺が走りましたです。
ホテルにはありましたが、ブカレスト大学のトイレも便座は無かったです。。。
中腰です・・・、腰痛が出てない時期で良かった。
ホテルはすべて4つ星でしたが、シャワーカーテンがないとかバスタブがないとか、他の部屋ではドライヤーが壊れていたり私らの部屋は冷蔵庫が故障していたり・・・、すべて整っていたのはソフィアのホテルだけだったけど、それだけ日本のホテル事情、トイレ事情は充実しているということだなと改めて感じました。

今回のツアー、ブカレスト大学の公演では中野の着物専門学校の生徒さん40名の研修旅行の合流があり総勢100名でしたが、彼女たちはパリへ移動したそうでこちらは60名がバス2台で移動する旅でした。
参加者は女子率が高いのでトイレ休憩の時に女子トイレの方だけ長い行列になってしまうから、男子トイレも空いていたら使っちゃってという指令が添乗員さんからあり、空いていると思って入ってドアが固いな~とエイッと引っ張ったらなんと恒田師匠とこんにちは!?という事件もありました、師匠ごめんなさい、顔しか見てませんのでお許しをっ!!!
楽器の運搬というのは、やはり大変な作業でしたが、荷物を軽くするために太鼓の台は普段使っている物ではなく組み立ててスーツケースに入れられる仕様の物を西野師匠が手作りで準備して下さいましたし、10名が大小18個の楽器類の荷物を預けるための段取りをスムーズに進めて下さった今回の旅行社は、小口大八先生の海外公演の時代からの長いお付き合いの会社と聞きなるほどと納得しました。
そして関西在住の兄弟子、松本さんのご参加はとても心強く大きなものでした。
ステージで迅速に楽器をセッティングする段取りを指揮して下さり、経験豊富な兄弟子に教わることは沢山あるということを実感しました。
師匠お二人は、戻って10日後の先週末には西宮大鼓フェスの鼓心大鼓にゲスト出演されました。
今回は私は観に行けなかったけど、兵庫は祖母ゆかりの地なのでこのフェスにもいつか行ってみたいです。

さて、女子部の太鼓のお稽古は諸般の事情で7月半ばまでお休みですが、私は古澤ユニットのレコーディングやら月まで飛んでプロジェクト向けのデモトラック録音や譜面書き、イヴェントのタイムテーブル作り、7月は恒例の長野県原村調律ツアーなど予定目白押しです。
温泉入ってラディッシュ・ガーデンでくつろいで英気を養うべく、それまでに出来るだけの作業を片付けまーす。

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東欧ツアー、ブルガリア前編

2017-06-19 17:16:00 | 和太鼓
ブカレスト公演の夜は、ホテルに戻った後に夜10時過ぎからホテル内のレストランで食事でした。
チャイニーズ・レストランなのですが、テーブルにはパンがありメニューはキャベツのサラダとレバーのソテーと鳥胸肉のシュニッツエルというもの、どれも量がすごくたっぷりでした。
移動の朝は6時にはモーニングコール、7時から朝食、7時45分には出発。
この日は次の宿泊地、ブルガリアのプロヴディフを目指し、途中薔薇の町カザンラクの観光があったので、目的地までの総走行距離は385km。
バスで国境を超えるというのは、私はもちろん初めての経験でしたが、添乗員さんがパスポートを集めて私たちは下車することもなくすんなりとブルガリアに入りました。
プロヴディフでデモンストレーション演奏の場所を確保して頂いていたのですが、途中激しい雨にあったり移動に予定よりも時間がかかり、演奏は中止に。
二つの国、両方で演奏することが叶わなかったのは残念でしたが、ブカレストで2ヶ所の演奏は出来ましたし、旅の後半は気持ちを切り替えて観光を楽しみました。
カザンラクは、ばら祭りで有名な広島県福山市と姉妹都市だそうで、福山は私の父の出身地なので、ここに立ち寄ることが出来たのは嬉しかったです。
お昼ご飯は、この街のレストランでバルカン半島の伝統料理ムサカ、ジャガイモとひき肉のグラタンでした、やはり量はたっぷり、ビールも美味しかった。
1週前が薔薇のピークで世界中から観光客があつまるバラ祭り、国際フォークロア・フェスティバル、パレードが行なわれたようですが、この日も公園で伝統芸能の披露が行なわれていてタイミング良く見ることが出来ました。
カザンラクはバラを加工する際に使う「銅の釜」を意味しているとのことで、腰にぶら下げた釜?を加工したでっかいカウベルみたいな物をかなりの大音量でガラガラと鳴らしながら輪になって行進するのですが、音がきちんと細かくリズミカルに鳴っていてとても打楽器的なニュアンスが出ているのです、ステップの踏み方が揃っているからこんなニュアンスが出せるのかな、子供も参加していて色んなサイズがあり面白かった。



バラ博物館の見学のあとバラ製品の土産物屋で買い物と休憩、そしてプロヴディフに移動。







プロヴディフは6000年の歴史を持つ世界最古の都市の一つで、旧市街の古い建物やローマ劇場跡などを見学してからホテルにチェックイン。
楽器類はトラックに積んで演奏に備え軽い梱包の状態で移動して来ましたが、ホテルに搬入して飛行機用にしっかりと梱包をし直しました。
この日の夕食はオプションを申し込まずに自分たちのグループ行動で考えていたので、ガイドさんに教えてもらったレストランに移動。
歩いて数分のところに地元の方たちが行くレストランがあり、アラカルトで色々と味見が出来てこれも楽しかった。
ソテーしたズッキーニでクリームチーズを包んだ物とか、チーズのフライとか、やはり乳製品のバリエーションが豊富です。
食事は2か国どちらも、朝の朝食バイキングでもチーズやハムソーセージの種類がすごく充実していてパンもとても美味しかったし、全体に薄味で日本人の好みに合うものが多かったと思います。
プロヴディフ1泊で翌日はソフィアへ移動。
続きはまた追って。


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東欧ツアー、ルーマニア編

2017-06-18 14:43:00 | 和太鼓


6月8日から14日まで、日本の伝統と文化を伝えるルーマニア・ブルガリアツアーに参加して来ました。
9人の打ち手の中、今回私は主に双盤チャッパ、勇駒では二丁囃子を担当しました。
午後2時に羽田を飛び立ちフランクフルト経由でブカレストに着いたのが現地時間の深夜。
翌日は午前中にブカレスト大学でのレセプション、その後、凱旋門、ルーマニア国立歴史博物館を巡り、お昼はカルク・ベレという1879年から続く老舗レストランでルーマニア料理の昼食。



その日の午後に、デモンストレーション演奏の予定がありましたが、雨模様のために中止になり、皆さんは買い物に出かけ、私と同室のイリアは彼女が行きの飛行機で冷えて風邪気味だったこともあり部屋で休息。
夜は近所のイタリアンレストランへ。
翌10日は午前中にブカレスト大学の植物園で、野外演奏。







途中で子供たちと一緒に演奏する場面もあり、薔薇の花あふれる明るい公園での演奏は気持ち良かったです。

その後、大学に移動して楽器の搬入のあとホールでおにぎりとサンドイッチの昼食を取り、リハーサル。



ホールには約600人のお客様が集まって下さり大盛況で、トリの鼓絆塾の演奏では立ち上がってノリノリに盛り上がって手すりを叩いて踊ったり勇駒ではステージに上がって太鼓に触れる方たちとの交流もあり子供たちも大はしゃぎで、大きな興奮に包まれ幸せな時間でした。





双盤チャッパは御諏訪太鼓初代、小口大八先生が1970年ごろに考案された楽器ですが、木の台に付けたチャッパをリズミカルに打ち鳴らしビート感を押し出す楽器で、これと恒田氏が二丁囃子と共に担当する鉄筒という金属のパーカッションの存在は、他の太鼓グループでは見かけることがなく御諏訪太鼓の個性を形作るとても大きな存在だと思います。
バンドのCOHANでは長沢ヒロさんが担当されますが、ヒロの双盤が鳴っていると打ちやすいと西野師匠が話しておられて、私はまだまだ力不足だけどこれからさらに演奏の機会を積み重ねて太鼓の打ち手に気持ち良く演奏してもらえるようになることが、普段ベースを弾いている自分と繋がる一つの役割だと思いました。
他にも、ほら貝はまだ自分は音が出ないので担当出来なかったり、本来なら小ドラも出来るようにしたいけどまだタイミングが分からなかったり、御諏訪太鼓のアンサンブルは太鼓だけでなく様々なパートを網羅して覚える必要があって奥深いです。
ベテランの方達はどのパートにも精通していて、そこまでの道ははるかに遠いな~と思ったけど、海外公演の密度の中で沢山のことを学ばせて頂いたと実感しています。




ブカレスト大学正面玄関の階段には、卒業写真の撮影に集まった学生さんたちと今回ステージで着物ショーを行なった都内の着物専門学校生、皆とても綺麗!
中央の男性が現地のガイドを務めて下さったアンドレさん、ルーマニア大使館勤務のお父様と小学生時代に日本に暮らした方で、日本語が実に見事に堪能で頼りになるガイドさんでした。
今回のツアーは鼓絆塾の他にもう一つ女性和太鼓グループの楽鼓、津軽三味線、相撲甚句、沖縄の女性コーラスグループHANA、そしてロビーでは和紙漉きや押し花のサークルによる展示も行なわれ、総勢100名という大規模なものでした。
楽器の搬入搬出など大変な作業を、旅行社のスタッフや同行の参加者、そして現地の方たちに支えられ無事に終えられたこと、皆さんに感謝します。

ブカレスト3泊のあと、翌11日はブルガリアにバスで移動。
旅の後半の報告は、ブルガリア編で。
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