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グランドの蓋のこと、雑音etc.

2004-09-30 00:19:05 | 調律師の仕事
台風一過の青空の下、仕事のため車で八王子&昭島に行ってきました。
途中、富士山もチラッと見えて、長距離ドライブもこんな日は良いものです。

1台目はスタジオだったのだけど、カタカタいうので覗くとグランドピアノの中にシャープペンとなぜか輪ゴムあり。
グランドの鍵盤蓋の上に物を載せて、うっかり開けちゃうと中に入ってしまうのよね。
入り方によっては、鍵盤の奥の方の隙間やアクションに挟まって、正常な打弦が出来なくなります。
物が入ってしまうのは簡単なんだけど、グランドの蓋の取り外しはコツがあって、素人さんには外すのは難しいのですよ。
今までに、そういうトラブルのため呼ばれたことが10回位はあります。
そのために呼ばれたのでなくても、開けたら物が入っていたことは無数にあります。
アップライトにも、そういうタイプの蓋は、あります=譜面台がグランドと同じくらいの位置に付いている作り=。
グランドタイプの蓋の場合は上に物を載せないように、皆さん気を付けて下さいね。

ついでに書くと、一番上の蓋にはかなり沢山物を載せている方が多いですが、私は載せるなとは言いません。
載せたくなるのが、人情?ですからね。
ただ、ぬいぐるみや楽譜は構わないけど、ガラス張りの額縁やフォトフレーム、時計など、音が共鳴する材質のものは、雑音が発生する場合がありますので、変な音がすると思ったら、怪しいものは載せるのを止めてみてください。
音が変と言われて行ってみると、上に載せているものに共鳴している、壁に掛けている物に響いている、場合によっては壁そのものやコンセント、天井の蛍光灯に共鳴している、ストーブになんてこともありました。
裏側に物が落ちていて、響板に触れてしまっていて、雑音がするケースも多いです。

長年の経験から、ほとんどのケースで原因は究明できますが、なにしろ調律がきれいに出来ていても雑音がしては台無しだし、やはり物は載せすぎないにこしたことはない、と言えるかな。
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『作家ってどうよ』は変

2004-09-29 11:36:46 | books
この文庫、帯に小説家志望者必読の書!って書いてあるけど、私は別に小説家志望ではありません、念のため。
鈴木光司・花村萬月・馳星周・姫野カオルコが、ニッポン放送のザ・BUNDAN・BARという番組に出演して語ったことを、書き起こして本にまとめたもので、エッセイ集と書いてあるけど、どう読んでも本人たちが書いた文章とは違う。
一時期、オットがよく花村萬月を買って来てつられて読んでいた時期があったので、この新しい文庫を買ってみたのだけど、すごく変な本でした。
まず目次がない。
落ちもない・・・、ラジオの喋りを起こしたものだから、尻切れトンボで終ってる印象なんだけど、そしたら解説を最後に入れるとか、本としてなんとか締めるようにするものじゃないかと思うんだけど。
目立つ誤植もあるし。
なんか、すごい手抜きの本に当たっちゃった。
有名作家の名前が出てるから、そこそこ売れるだろうという緩い姿勢にちょっと腹が立ってしまう出来事でした・・・まったく変な本買っちゃったよ、すぐに売りに行かなきゃだ。
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最近読んだ本

2004-09-28 21:54:48 | books
●「ビートルズ全曲制覇完結編」中山康樹(えい文庫)

(「えい」というのは、木へんに世なんですが、文字化けしてしまうので、悪しからず)
この本は、公式曲213曲を対象にした「これがビートルズだ」(講談社現代新書)の続編ということで、アンソロジー・ライブアットBBC・ネイキッドの全曲解説です。実は、前者の方はまだ読んでない。
中山康樹さんの本は何冊か我が家にあって、これはたまたま本屋で見つけ、文庫だし気軽に読めそうだったので、買いました。
本当は、音楽関係の解説本て割と苦手で、買っても最後まで読めなかったりするんだけどね、大きくて重かったりするのも原因の一つで、寝転がって読む習慣なもんだから・・・。
文庫だと助かるし、この人のものは読む気になります。
実はアンソロジーも持ってないんだけど、やっぱり買おうかなぁ。

●「巻末の記」松下竜一(河出書房新社)

河出書房新社から出ている「松下竜一 その仕事」全30巻の各巻末にあるエッセーを1冊にまとめた本。
2年前に出た全集30巻は、すでに読んでダブるものは除いて買っていたので、これが出たのは嬉しかったのだけど、なんとなく手を付けずにいて。
訃報を聞いてからしばらくして少しずつ読みはじめ、数ヶ月かけてやっと読み終わったというところ。
やはり全集モノのハードカバーは、重くてサクサクとは読み進めません。
(ちなみに、私は何冊か並行して読むことがある・・・と言うか、途中で休みたくなると他の本を間に挟むことがあります。)
全集からセレクトして買っていたころ、毎月2冊ずつというようなペースで出ていたと思うけど、そのうちにどれがすでに持ってる本で、どれが買い損なったものか頭が混乱してきて、一度整理してリストを作ろうと思いつつそのままだった。
買ったものもとりあえず買ったことで安心しちゃって、読んでいないものがそこそこあるのです。
まとめて出ると、なかなか一遍には読めないものだ。
松下さんを偲ぶ会のパンフに、全著作を整理した表があったので、遅ればせながら、持ってるものと買いそこねているものをやっとチェックしました。
巻末の記を読み終わったので、全集から次は何を読みたいか、何となく順番が決まったし、残りは近々まとめて買おうと思ってます。

しかし・・・、固いものばかり続くのも疲れるので、今日は気分転換に中村ウサギの「変?」と、角川文庫から出た「作家ってどうよ?」を買ってしまいました(^^ゞ
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Los Lobos

2004-09-27 23:53:40 | music
昨日買ったのは、Los LobosのTHE RIDEとRide This。
THE RIDEの方は、Elvis Costello,Richard Thompson,Tom Waits,Ruben
Bradesなどなど、そうそうたるゲストが参加しているのだけど、ゲストに
押されることなくLos Lobosのアルバムとして、かなり出来が良いです。
Ride Thisの方は、それらゲストの曲をカバーしているミニアルバム。

最近CDというとビデオクリップが入っていたり、壁紙が入っていたり、PC
のCD-ROMドライブが使えるのが前提のオマケが付いているのが多いです
が、THE RIDEには次のアルバムはRide Thisだよという宣伝、短い音源が
入っていて、なるほどー。(ま、うちは同時に買っちゃたんですが)

クリックすると向こうのレコード会社のアンケートページにつながる
ボタンがあって、そういうのも考えればあって当たり前だが、私には実は
初めてでありまして、感心しました。


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キリンジ@AX

2004-09-26 03:11:38 | music
渋谷に行くのは、久しぶりだな~。
以前はリハを都立大でやっていて、とにかく乗り換えるだけだが通っていたけど、今はリハスタジオは下北沢だし、青山陽一@クアトロ以来です。
AXは原宿駅の方が近いけど、今日は来日に備えてLOS LOBOSのアルバムを買うのでHMVに行く用事があり、渋谷に。
原宿にもHMVはあるけどラフォーレなので、大回りをするなら渋谷の方が早いと見た。
LOS LOBOS入手はしばらく苦戦しましたよ=春に出たアルバムの国内盤はCCCD、地元さいたま市に輸入盤店は増えたもののLOS LOBOSは品薄なんだな、やはり埼玉では。
今頃焦っているなんて非常に遅いんだけど、そんなわけでネットショッピングだと輸入盤は間に合わない場合があるので、在庫をあちこち調べること数日、渋谷のHMVにはやはりありました。
目当てのCDを2枚買って、AXへ。

実はキリンジは、今までの人生の中で私が唯一初めて会費を払ってファンクラブに入ったミュージシャンなのである。
ファンクラブ優先予約で、基本はスタンディングのAXの2F指定席をゲット出来たのだ。
でもね、ファンは本当は1Fの熱気の中で、観るのだよね。
座りたいなどと、2Fを狙う人は少ないのでした。
2Fはもろ業界席で、大変ゆったりして観やすく居心地良かったけど、1Fとの熱気のあまりの差に、複雑な心境でございました。
業界人用に用意された席は、空席もあるし途中で帰る人もいるしで、エアコン効き過ぎで、寒い寒い。
あぁしかし・・・1Fは1000人はいるかと思われるくらいで立錐の余地もないすし詰め状態=あの中に入るのも辛いよ、私ちびだし…。
仕事から無理やり抜けてきたオットにとっては、2Fで大正解だったから、今回はこれもまた良しっちゅうことで。

キリンジは前回観た武道館からガラッと変わって、今回はライブハウスでのスタンディングツアーでホールより演奏がワイルド、兄弟もツアーの間に顔が引きしまった感じだし、適度に肩の力が抜けててなかなか良かった。
まあしかし、難を言えば毎度のことながらリズム隊がねぇ。
ドラマーが曲を理解してないんだよなー、でもそういうバックミュージシャンって、すごく多い。
ウマく見えるけど、なんか違うなーという人。
プログラミングが幅をきかせて、人間のドラマーは食えないし育たない・・・ニワトリと卵だけど、どんどんロックの足腰が弱くなっていく・・・仕方がないのだろうか・・・。
たまに良いドラマーに巡り会えると喜びもひとしおだけど、滅多にないんだよ。


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