信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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おかあさんの木

2015-06-16 19:49:46 | 映画

まさに考えさせられる作品だろう、良い意味でも残念ながらそうでは無い意味でも・・・・この作品はどうだろう

1937年から始まった長い戦争の時代に生きた一人の母親の物語です。戦時中の8年間に7人の息子、全員を

『赤紙』と言う一枚の紙で兵隊として取り上げられる・・・・たかだか一枚の紙で戦地に取り上げられる母親の気持ち

はどういう物だろう?母親の切ない気持ちが伝わってきた。 

次第に戦地から遺骨も無く紙切れだけで 「戦死しました」「立派な最後でした」 今の時代納得できないでしょう。

子の母も同じです。「私は間違っていた、どんな事をしても手放す訳では無かった」しかしこの時代そんな事を言う

物なら「非国民」と呼ばれる恐怖・・・しかし戦争への疑問・不満に口をつぐんでしまう

中国との戦争を念頭に置いていたため好戦的な教育、躾が根付いていた

天皇の為に戦争で死ぬことは勤めであり美学のように価値観を造っていた・・・・資源も無い国なのに

戦地に子供が送られる度に植えた「桐」の木 戦後70年 桐だけが成長している・・・・



一方で戦争とは相手の在る事で同じように若い戦士が居て母親も居る・・・

国家の強権は個人を守る物では無いし勘違いしてもいけないのでは無いだろうか?考えさせられる映画でした