ロッキー(シルヴェスター・スタローン)の指導を受け、ついに世界チャンピオンになったアドニス
(マイケル・B・ジョーダン)に、リングで父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターが
挑戦状をたたきつける。ロッキーの反対を押し切り、父のリベンジを誓い試合に臨んだアドニスは、
ヴィクターの反則行為によって勝利する。しかしアドニスは、ボクサーとしてその結果に納得できなかった。
ロッキーの盟友アポロ･クリードの息子、アドニス･クリードを主人公にしたボクシング映画の第2段で
「ロッキー4炎の友情」でアポロを死に至らしめた宿敵イワン･ドラゴの息子、ヴィクター･ドラゴと
アドニスが対決する話。何時もののロッキーテイスト満載でロッキーや前作を知らないと少し辛いか？
冒頭イワンの息子「ヴィクター」の練習風景から親子愛よりも憎しみにも似た育て方に戸惑いました。
アドニスに挑戦し、反則負けしたとき、実質的にはKO勝ちしていたヴィクター・・・しかし納得す訳も無く
そんなヴィクターとは対照的に屈辱にまみれ、恐怖し、迷う中それでも見守ってくれる人がいる事に気が
着いた時、アドニス・クリードの闘争心に火が付いた。『俺が戦う理由はコレなんだ！』と。
母がいて、愛する人がいて、生まれたばかりの子供がいて、そしてロッキーがいる。
自分を見守ってくれる人がいるから、頑張れるということを全身で感じられる。それが例え地獄のような特訓
にも耐えるチカラになり何度ダウンしても立ち上がる力になる・・・それとは逆に倒される姿を見つめサンド
バッグになった息子に心を揺さぶられたイワンが投げ込んだタオルが、きっと２人の本当の出発点になる・・
今回のテーマは「闘う理由」だったのではないでしょうか？復讐の為に「憎しみ」を持って闘うドラゴ親子
一方、家族が増え守るべき者のある「愛」の為に闘うクリード、憎しみと愛のコントラストが印象的でした
今作のもう一つの衝撃はビアンカ役の
テッサ・トンプソンさんの歌声の素晴らしさ！！前作でも歌声を披露して居たはずなのですが・・・ ☆☆☆☆