しっかり者の長女メグ(エマ・ワトソン)、アクティブな次女ジョー(シアーシャ・ローナン)
ピアニストの三女ベス(エリザ・スカンレン)、人懐っこくて頑固な四女エイミー(フローレンス・ピュー)
愛情に満ちた母親(ローラ・ダーン)らマーチ一家の中で、ジョーは女性というだけで仕事や人生を自由に
選べないことに疑問を抱く。ジョーは幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)からの求婚を断って
作家を目指す。
久しぶりの新作の様な気がします 小説家になる事を夢見て、自立して生きていくことを望んでいる
ジョー・・・冒頭、とある編集社に自身の作品を友人が書いたものとして持ち込むが、大幅にカットされ
女性が主人公の結末は、結婚するか死ぬかに限定される。この時代、女性が仕事をし、自立して社会進出
など認められていなかった。女性には職業選択の自由がなく、結婚だけが生きる道なのだと
話は7年前に遡り、現在に至るまでの過去のエピソードが明かされていく物語は、現在が進行しながら
7年前の過去が、常に交錯しながら展開していく時系列なので色んなエピソードが絡み合い混乱しそうに
4姉妹の一人一人の個性を巧く表現しており時折「海街ダイアリー」が脳裏をかすめました
エマ・ワトソンが、しっかり者の長女のイメージは無いが、意外としっくりくるというか、穏やかで古風
な性格と生き様がはまってた。メグは家庭教師のジョンと出会い、結婚して子供を産み、夢は叶うのだが
生活は苦しく、貧困に喘いでいるが、ジョンとの愛の絆は固い。三女のベスは、音楽を愛する心優しい女性
優しい潤滑油のような存在ゆえ近所の恵まれない家庭にも奉仕するがそれが為、病に侵されてしまう
病と闘い、衰弱しながらも、家族への愛と思いやりは失わない。
四女のエイミーは、画家を夢見るも壁にぶち当たり、上流階級との結婚を夢見る。裕福な伯母に唯一
の希望だと可愛がられ、ヨーロッパに渡るのだが・・・共に夢を追い、明るい未来を目指して楽しい
少女時代を過ごした4人。女性が知識や芸術性を高め、経済力を持って自立することは、女性に課され
た普遍のテーマ。現在にも通じる彼女の姿が、長年に渡って愛されてきた理由だと思う。
19世紀・南北戦争時代のアメリカの衣装、美術、建物の再現のすごさ。アカデミー賞の衣装デザイン賞
を獲ったのも納得です。 メリル・ストリープの安定感は流石です ☆☆☆☆