「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃん」など数々の名作児童文学を生んだスウェーデンの作家アストリッド・
リンドグレーンの知られざる若き日々を描いた伝記ドラマです。
アストリッド・リンドグレーン(アルバ・アウグスト)は、豊かな自然に囲まれたスウェーデンのスモーランド地方で
兄弟たちと共にのびのびと暮らしていた。思春期を迎えた彼女は、教会の教えや保守的なならわし、男性との社会的
格差に違和感を覚える。あるときリンドグレーンは文章力の高さを認められ地方の新聞社で働くことになった。
あれほど明るく純粋な小説を書いたアストリッドが、これほどまでに切なく辛い人生を生きてきたとは!
アストリッドは雄大な自然が広がるスウェーデンで生まれ、伸び伸びと育ったが思春期を迎え、教会の土地で農業を
営む信仰に厚い両親・・・その教会の教えや倫理観、保守的な田舎のしきたりに息苦しさを覚える。
中学を卒業後、在学中に書いた作文に目を止められ新聞社に・・・父親と変わらぬ年の男性と道ならぬ恋・・・
まさかの妊娠、お隣、デンマークに渡っての出産・・・そのまま里親に預ける・・・息子を引き取れる日を夢見て
彼(子の父)との決別を決め息子を引き取る事に・・・が 里親に預けた2年は長かった・・・
時間を掛け自分が本当の母親だと信頼を得るまでは長かっただろう・・・母は強しと言われる様にめげない
端的に子ども心を掴む物語を生み出した、その動機が描かれる後半、胸を鷲掴みにされた思いで彼女の心境に共感する。
少女時代の経験が本人の作品の源になっている事は理解出来たのですが、話が小説家になる前に終わってしまった ☆☆☆★
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