ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKER
の上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを
手塚とおるがそれぞれ演じる。テレビアニメ「ヨルムンガンド」「天元突破グレンラガン」
などで知られる作曲家・岩崎琢が音楽を担当。
2023年。庵野秀明監督。世界の浄化を謀る組織ショッカーは、その一環として動物と昆虫
のいいとこどりした人造人間を作り出している。気づいたら人造人間になっていた男が
組織を裏切る研究者とその娘に巻き込まれて・・・という話
ゴジラ、ウルトラマンときて、仮面ライダー。不条理や孤独から抜け出すための極端な
思想をもつショッカーと、それを阻止しようとする人々。原作にある程度忠実だが、よく
考えてみると、善と悪の対立ではなく、よかれと思う同じ発想から別の筋道をたどって
戦う家族という展開はエヴァンゲリオンに通じているが、仮面ライダー本人は家族の話に
巻き込まれているだけと言う所に、ワンクッションの隔たりがある。
仮面ライダー自身の物語が薄いので傍観者に見える。
主人公のキャラやショッカーの設定を変えているのはいいとして、その世界観やストーリー
の背景が登場人物のセリフだけで延々と説明されるのは分かりにくいです。主人公が
仮面ライダーになったいきさつも、なんか唐突で無理があり、思わずツッコミそうに
なりました。肝心のバトルも暗いシーンが多くて何がどうなっているか分かりにくいし、
CGがあまりにもチープなんでビックリしました。
「仮面ライダー」TV放映リアルタイム世代にとって、驚きの展開でした ☆☆★