中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖(がちょうこ)周辺の地区で、ギャングたちの縄張り争いが
激化していた。刑務所を出て古巣のバイク窃盗団に戻った男チョウは、対立組織との争いに巻き込まれ
逃走中に誤って警官を射殺してしまう。全国に指名手配された彼は、自身にかけられた報奨金30万元を
妻子に残すべく画策。そんな彼の前に、見知らぬ女アイアイが妻の代理としてやって来る。鵞鳥湖の水辺
で娼婦として生きる彼女と行動をともにするチョウだったが、警察や報奨金強奪を狙う窃盗団に追われ
後戻りのできない袋小路へと追い詰められていく。
中国ノワール。中国映画も中々かな?と感じた。こんな映像中心の作品も出来るんだね・・・
冒頭から雨のシーンで、女が男チョウに近づいてくる。「火貸してくれる?」と・・・まるで昔の
フランス映画? 所々、少し古いな~と感じる部分もあるが、残酷シーンはさすがか?『大脱走』の
ピアノ線でナチのバイクを倒すみたいなやつとか、テント張りの遊園地で首だけが動いている女だとか
(流石、中国?)ドキッとするシーンも散りばめられていた。
再開発から取り残され、まるで廃墟のようなアパートだとか、貧富の差をも見せつけてくれるし、逃亡劇
のリアリティにも圧倒された。バイク窃盗団がこんなに多いとか、盗み方の講義をしている様子も
なんだか不思議な感じ。映像は悪くないのに、ストーリーが今一つ。複雑な町の中であり、GPSで
見つからないよう携帯も捨てたのに、すぐ一緒に行動してたり、警官とチンピラの区別がつかなかったり
疑問点も多いのが残念でした。印象に残るのはやっぱり湖に浮かぶボートの上の出来事・・・
「鵞鳥湖」宗の時代には広信府と言う場所にあり「信州」と呼んだそうです そして同じく信濃の国「信州」
にあった諏訪湖は実に中国広信府の『鵞鳥湖』に似ており信州の『鵞湖』と呼ばれたそうです・・・
私の以前、勤めていた(今はありません)「鵞湖荘」はそこから来ています
なのでどうしても観たかった作品だったのです
ワンシーン、夜の湖畔のシーンは現在でもなる程・・似ているかも?でした ☆☆☆
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