今日(9月21日)は、「宮澤賢治忌」
童話作家・詩人の宮澤賢治の1933(昭和8)の忌日である。
1896(明治29)年花巻で生まれた宮澤賢治は、盛岡高等農林学校卒業後、花巻農学校の教師として農村子弟の教育をしながら、多くの詩や童話の創作を続け、30歳の時に農学校を退職、独居生活に入り、農民講座を開設し、青年たちに農業を指導した。しかし、このときの心労がたたり、その後、2度病に倒れ、ついに1933(昭和8)年9月21日、37歳の若さで永眠した。宮沢賢治は、「雨ニモマケズ」、「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」などたくさんの童話や詩の名作を残したことで有名であるが、教育者であり、農業者でもあり、天文・気象・地理・歴史・哲学・宗教・化学・園芸・生物・美術・音楽・・・など本当に多彩な才能を持っていたといわれている。
中でも、幼少よりおばや父などから仏教の影響を受け、中学3年の時に、夏期仏教講習会に参加し、仏教学者でもある住職の法話を聞き 以来、仏教に目覚め、毎年参加し、盛岡中学を卒業後は、病気、入院、将来の進路をめぐっての父との対立などから、ノイローゼ状態になっていた時に出会った、仏教の経典に衝撃を受ける。その後、妹「トシ」の病気の際、看病のために行った東京では在家宗教団体に入会。このようにして受けた、「仏教思想」は賢治の生き方と賢治の作品の上に大きな影響を与えている。そして、死去の際には、法華経1千部を印刷して、知人に配布するよう父に遺言している。
未完成のまま世に出された有名な童話「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の全作品の中でも最も想いの詰まった童話の一つだといわれている。この作品は賢治が26歳の時になくなった妹の「トシ」の死後に書き始めている。この「トシ」は、賢治の4人の弟妹の中でも「信仰を一つにするただ一人のみちづれ」とよび、特別な思い入れのある妹であった。賢治は「死んだ妹が天の木星にいるかもしれない」と、「トシ」の死後間もなしに、樺太鉄道に乗って北へ向かって旅行をしている。この旅行が「銀河鉄道」の元になっているのである。物語に出てくるジョバンニとカムパネラは「死んだ「トシ」と生きている「賢治」を指している。この「銀河鉄道」については以下参考に挙げている「賢治の見た夢」が詳しく考察している。賢治を偲んで、賢治の作品をもう一度読み返してみませんか。私も、宮沢賢治と同じく仏教を心のよりどころにしており、賢治の童話は、時々、思い返したように読んでいる。今日も1つ読んでみようかな。
(画像は”銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇”)ますむら版宮沢賢治童話集。)
参考:
宮沢賢治の宇宙
http://www.kenji-world.net/
イーハトーブ - 宮沢賢治の童話全集。
http://nagoya.cool.ne.jp/ksc001/
賢治の見た夢 - 銀河鉄道の夜のセリフ、登場人物等の分析、クイズ等。
http://contest2002.thinkquest.jp/tqj2002/50133/
童話作家・詩人の宮澤賢治の1933(昭和8)の忌日である。
1896(明治29)年花巻で生まれた宮澤賢治は、盛岡高等農林学校卒業後、花巻農学校の教師として農村子弟の教育をしながら、多くの詩や童話の創作を続け、30歳の時に農学校を退職、独居生活に入り、農民講座を開設し、青年たちに農業を指導した。しかし、このときの心労がたたり、その後、2度病に倒れ、ついに1933(昭和8)年9月21日、37歳の若さで永眠した。宮沢賢治は、「雨ニモマケズ」、「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」などたくさんの童話や詩の名作を残したことで有名であるが、教育者であり、農業者でもあり、天文・気象・地理・歴史・哲学・宗教・化学・園芸・生物・美術・音楽・・・など本当に多彩な才能を持っていたといわれている。
中でも、幼少よりおばや父などから仏教の影響を受け、中学3年の時に、夏期仏教講習会に参加し、仏教学者でもある住職の法話を聞き 以来、仏教に目覚め、毎年参加し、盛岡中学を卒業後は、病気、入院、将来の進路をめぐっての父との対立などから、ノイローゼ状態になっていた時に出会った、仏教の経典に衝撃を受ける。その後、妹「トシ」の病気の際、看病のために行った東京では在家宗教団体に入会。このようにして受けた、「仏教思想」は賢治の生き方と賢治の作品の上に大きな影響を与えている。そして、死去の際には、法華経1千部を印刷して、知人に配布するよう父に遺言している。
未完成のまま世に出された有名な童話「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の全作品の中でも最も想いの詰まった童話の一つだといわれている。この作品は賢治が26歳の時になくなった妹の「トシ」の死後に書き始めている。この「トシ」は、賢治の4人の弟妹の中でも「信仰を一つにするただ一人のみちづれ」とよび、特別な思い入れのある妹であった。賢治は「死んだ妹が天の木星にいるかもしれない」と、「トシ」の死後間もなしに、樺太鉄道に乗って北へ向かって旅行をしている。この旅行が「銀河鉄道」の元になっているのである。物語に出てくるジョバンニとカムパネラは「死んだ「トシ」と生きている「賢治」を指している。この「銀河鉄道」については以下参考に挙げている「賢治の見た夢」が詳しく考察している。賢治を偲んで、賢治の作品をもう一度読み返してみませんか。私も、宮沢賢治と同じく仏教を心のよりどころにしており、賢治の童話は、時々、思い返したように読んでいる。今日も1つ読んでみようかな。
(画像は”銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇”)ますむら版宮沢賢治童話集。)
参考:
宮沢賢治の宇宙
http://www.kenji-world.net/
イーハトーブ - 宮沢賢治の童話全集。
http://nagoya.cool.ne.jp/ksc001/
賢治の見た夢 - 銀河鉄道の夜のセリフ、登場人物等の分析、クイズ等。
http://contest2002.thinkquest.jp/tqj2002/50133/