今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

海王星の日

2005-09-23 | 記念日
今日(9月23日)は、「海王星の日」
今日、数ある記念日の中から「海王星の日」を選んだのには、理由がある。昨年新聞の「天声人語」(22日付け)を読んで、愕然とした。コペルニクスが「地動説」を唱えてプレトマイオスの「天動説」を覆すまでに千数百年かかったと言うが、その「プレトマイオスが復権か」と思わせるような調査結果を載せていた。なんと、日本の公立小学校の4~6年生の中、42%が、「太陽は地球の周りを回っている」と応えたらしい。最近、日本人の学力低下が問題となっているが、このようなことも教えられていないらしい・・・。私も、天体のことは余り知らない。しかし、1846年の今日(9月23日)は、ベルリン天文台のJ.G.ガレ(1812~1910年)によって海王星が、発見された日なので、にわか勉強のことを少し書いてみよう。
 イギリスのジョン C.アダムス(1819~1892)とフランスのウルバン・ルベリエ(1811~1877年)の二人の数学者は、1781年に発見された天王星の軌道に計算と観測の食い違いが生ずるのは、未知の惑星の重力のためであるとし、おそらく外側にもう一つの惑星があるのだろうと考え、独自にその見えない惑星のあるべき場所を計算で求めた。ガレは彼等の計算に基づき、どんぴしゃりの場所に新しい惑星を見つけた。
 海王星は、1846年に発見された。海王星の公転周期(太陽のまわりをひとまわりする時間の長さ)は164年らしいので、あと5年(2010年)で、発見から1まわりして、発見したときの位置に戻ることになる。その海王星を発見した場所は、やぎ座の北東部。その時にはすぐ近くに土星が輝いていた。発見者のル・ベリエ(LE BELIER)とは、フランス語で「白羊宮、牡羊座」という意味だそうだが、山羊座の北東部にある海王星を牡羊座(ル・ベリエ)が発見したなんて、面白いと思わない・・・?・・・ちょとは興味を持った・・・?
 現在海王星を訪れた探査機は、1989年8月25日のボイジャー2号の一機だけで、海王星に関する情報のほとんどすべては、この探査機からの情報によるものだそうだ。海王星は太陽系の第8惑星で大きさは地球の約3.9倍、地球を除けば、太陽系で最も青い惑星で、海王星が青い色をしているのは、地球とは違って、大気中に含まれる水素、ヘリウム、それにメタンなどの中、メタンが赤い色を吸収してしまうからだそうだ。そして、 海王星の環は、ボイジャー2号の写真撮影により13個の衛星の存在が確認されている(2003年9月現在)。 そして、うち8個には名前があり、その名称は、トリトン(Triton), ネレイド(Nereid), ナイアッド(Naiad), タラッサ(Thalassa), デスピナ(Despina), ガラテア(Galatea), ラリッサ(Larissa), プロテウス(Proteus)である。この8個の衛星のうち最大のトリトンは,惑星の自転方向と反対方向に回っていることで有名なんだそうだ。
 これらの太陽系の惑星にはギリシャ神話にちなんだ名前がついているよね。
 海王星の英名Neptune(ネプチューン)は、ローマ神話の海洋の神ネプトゥーヌス(Neptunus)/ネプチューンに由来する.。これはギリシャ神話のPoseidon(ポセイドン)にあたる。ポセイドンは、黒髪に髭をたくわえ、泉を湧き出させる三叉のほこ(trident)を手にした男性の姿で現されているよね。クロノスとレアの息子で、ゼウスとは兄弟(兄)で、海を支配するが、海を支配しながら、陸や空まで支配権を主張して自分の兄弟姉妹たちと争った。色々な生き物を作り出す才能があり、中でも、収穫の女神デメテルに求愛するためにこしらえた「馬」が最高傑作で、その課程で試作品として駱駝、河馬、麒麟、驢馬、縞馬などが作られた。又、オケアノスの娘アンピトリテに求愛するときには、話をし踊りをおどる魚を考案、「いるか」と名づけて彼女に贈った。いるかはポセイドンの言い分を機知に富んだ雄弁で語ったので、アンピトリテも降参し、妻となり、海の女王となった。馬は、ポセイドンの聖獣である。妻のアンピトリテとの間に子供トリトン(海のラッパ手)をもうける。
 海王星の衛星の中で最大の衛星トリトンは、1949年、カイパー(Gerard P. Kuiper、アメリカ)が発見。海王星を一周するのに1年近くかかるという。ギリシャ神話でトリトンは、ポセイドンとオケアノスの娘アンフィトリテとの間にできた子供で、下半身は魚で上半身は人間の、穏やかな日和の海に浮かび上がり、大きなほら貝を吹く名人である。海王星の衛星トリトンは海を見つけて近づき海王星の廻りで遊んでいるのかもしれないね~・・・。
どうですか?にわか勉強で学んだことの受け売りですが、他の衛星にもこんな楽しいお話があるんだよ。宇宙の星の話、ギリシャ神話など面白いよね。下に、面白そうな、HPを紹介しておこう。学校で教えないのなら、お家の方がお子さんに教えてあげて・・・・。私も、もう一度、見て見よう・・・と。
(画像は2004年9月23日朝日新聞朝刊より)
参考:
日本惑星協会
http://www.planetary.or.jp/group_nepture.html
星座・宇宙博物館
綺麗な画像で宇宙を紹介。
http://www.t3.rim.or.jp/~star/
海王星
海王星のデータ 海王星は太陽から8番目の惑星で、(直径で)4番目の大きさです。 海王星のことは詳しい。
http://www2.nict.go.jp/ka/TNPJP/nineplanets/neptune.html
星座物語
星座の生まれた背景や星座に秘められた物語をご紹介しています。
http://jvsc.jst.go.jp/universe/hoshi/monogatari.html
不思議キッズ 星座の部屋
星空をながめたことがありますか? ... 今月の星空ガイド 星座早見盤を見よう! ..
http://gakushu.net/cosmos/
THE DEITIES OF GREECE MYTHOLOGY
ギリシャ神話の神々の系譜、神名リスト等。
http://ueno.cool.ne.jp/babylon/