きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

ダリの「タマゴ」を買いました!

2005年11月26日 | その他イロイロ
結局、買っちゃいました。






タマゴ



モト絵(「Geopolitical child watches the birth of the new human」)と


象さんと青い女の人とセルフ・ポートレートと、
どれにしようかと、とってもとっても迷ったすえ、
このタマゴを買いました。
理由は、手入れがしやすそうだったから。
雑巾で一拭きすればお掃除完了だよな~~~、と。
ちょっとヘタレな理由です。

売り場では小さく見えましたが
家に持って帰って箱から取り出したら、
結構大きかったです。

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「ロバと王女」

2005年11月26日 | 映画
 予告で見たドヌーブがあまりにも美しくて見に行っちゃいました。ドゥミ作品は色合いは奇抜なので、デジタルリマスター版なら見応えがあるだろうなあ、と思って。

 お話は、「シンデレラ」のような童話です。王妃が遺言で、自分より美しいと思う女性と結婚してくれと王に言い残して死んだために、王は国で一番美しい女性である自分の娘の王女と結婚を決める。嫌がる王女は妖精の力を借り、ロバの皮を被った醜い姿で某国の農村で下女として働く。妖精から魔法の杖を借りているので、森の家の中では美しいドレスを身にまとった姿で暮らしている。その姿を見た王子は一目惚れ。恋煩いで床につく。心配する母(王妃)に、ロバの皮を被った女性が作ったお菓子を食べれば元気になるかも~、と言いやがるので、王妃は家来に手配させる。王女は「愛のケーキ(中に「贈り物」の指輪入り)」を作って渡す。食べた王子は指輪を発見し、この指輪が左手薬指に合う女性と結婚すると言う。

 ちょっと期待はずれだったかなあ。話が緩くてしばしば睡魔が。。。苦労しているとはいえ、王女が「王子様が私を助けてくれないかしら~~」っていうのはヘンだと思う。最後に王様と妖精が結婚していたのもビックリだった。王女を助けたのは親切心からではなく、自分が後添いにはいるためだったのか?なんて思っちゃうよ。
 
 衣装とかはエラく豪華。しかし、これが、なんで商業ベースに乗ったのか、とっても不明。「ブラザー・グリム」なら、「童話をネタにした映画」ってことで、製作する意味ってか意義はわかるのですが、この「ロバと王女」はわからんです。ドヌーブにドレスを着せたいって気持ちはわかるけど。それともこの当時は、この程度の特撮(魔法の部分ね)でも大受けだったのかなあ。突然ミュージカルになる、しかも主演はそれほど歌はうまくない、ファンタジックというにも少々ビミョ~、ってところが、雷蔵版「狸御殿」をちょっと思い出したり。

 色はやっぱすごかったYO~。王女の国は青づくし、王子の国は赤づくし、ハッピーエンドは白づくし。「シェルブールの雨傘」でも度肝を抜かれた配色があったけど、こっちも凄かったわ。これを見られれば、とりあえず金を払った価値はあったかな。そしてドヌーブです。神々しいばかりの美しさ。ひれ伏すばかりですわ。ありがたや~~。
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「イン・ハー・シューズ」

2005年11月26日 | 映画
 外見にコンプレックスを持つ弁護士のローズ(トニ・コレット)と、美しい容姿を持ちながらも読書障害などの理由から仕事が長続きせず男にたかって生きているマギー(キャメロン・ディアス)。お互いの欠点を非難しながらも「親友」であった姉妹だったが、ローズの恋人をマギーが寝取ったことから2人の中に亀裂が入る。マギーはフロリダに住む祖母(シャーリー・マクレーン)の元に身を寄せ、老人ホームの仕事を手伝うようになる。一方マギーは、新しい恋人を得て、婚約するが・・・。

 映画評などであらすじを読んだときはもっと単純な話だと思っていたのですが、いやいや、実に入り組んだ人間関係でした。姉妹の葛藤だけでなく、姉妹と継母、姉妹の死んだ母と祖母、祖母と父、などの関係も描かれていました。しかし決して観客に混乱させることなく、過剰にドラマティックになることなく、実に丁寧に描いています。キャメロン・ディアスなどの大物俳優出演映画だというのに、彼女たちの悩み・苦悩がとても身近に感じられます。とってもリアル。そーそー、その気持ちわかる~、と何度うなずいたことか。

 他人を許すというのは、ある意味、自分が正しいと思いこんでいる部分が実は間違いかもと、そのイヤな部分を直視すること。直視する勇気を持つのはとても大変なことですが、できない限りは新しい人間関係を築けない。映画のラストはハッピーエンドではあるのですが、それは幸運が舞い降りてきたからではなく、皆が傷つきながらも、それぞれ自分の心を直視したからな結果なのです。

 本当に、些細なことで人は傷つくんだよね。大喧嘩でなくても、ほんの一言でも、軽い気持ちであっても、自分が一番触れられたくない部分を深く抉られることがある。けれど、それは他人から見れば「羨ましい」って部分だったりすると、いかに傷ついたかなんて、想像してもらえない。そんな辛さが随所にありました。

 誰もが「他人から好かれること」「他人から必要とされること」を願うけれど、実は、他人は自分が思っているほどは気にはしてくれていない。その真実を知ること、あるいは受け入れることは難しい。けれど、それを乗り越えてきた老人達の表情は、なんと清々しく、明るいことか。人生の終焉を待つ身でありながらも決して希望を捨ててはいない。自分もうまく年を取りたいものだな、と思いました。

 どこがどう、とか、ここが良かったとか、ハッキリとは言い辛い作品です。山場らしき場面も少ない。けど、、、、。もう随所で泣いてしまいました。実に心に響く映画でした。
コメント (2)
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