きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・シルフィード」斎藤友佳理&高岸直樹/東京バレエ団

2007年06月28日 | バレエ・ダンス
 久々に見る斎籐&高岸ペアの全幕。いやーーーー、とっても素晴らしい。やっぱり黄金ペアですよ!二人の間に流れる空気が、なんとも素晴らしい。

 ユカリューシャのシルフィードは、まさしく妖精さん。愛らしく、けれど、人間とはまったく違った世界に住み、違った倫理を持っている。横恋慕した男が結婚すると知ったとき、シクシク泣く。人間なら、見も知らぬ女が結婚に反対するなんて!って思うけど。妖精さんだから。すごく可哀想に見えてくる。ラコット特有の脚捌きは軽やか。最後までスタミナ切れすることなく、優雅にフワフワと踊りきりました。空中に浮かんでいるみたい。最後、ジェイムズが抱き起こそうとするんだけど、クタッとなっちゃうところは、本当に、命が尽きたようでした。
 高岸さんは、久しぶりのジェイムズということもあり、とってもとっても丁寧に踊っていました。最近の役は、とにかくテンション高く!という面が強く出ていましたが、今回のジェイムズは、演技もきめ細やか。途中、スタミナヤバし!って時がありましたが、なんとか乗り切りました。このジェイムズという役は、婚約者はいるのに、のほほ~んと別な女に走る馬鹿男、に見えることが多いのですが、高岸さんのジェぇイムズは、婚約者もちゃんと愛しているんだけど、超自然のなにかに突き動かされて、人間の理とは違う世界に引き込まれてしまう。それは、人間世界に闖入してきた精霊のせいでもあるんだけど、精霊によって、優しい家族、愛らしい婚約者、支えてくれる友人、それらへの気持ちより、もっともっと深い、自身でさえ気が付かなかった気持ちをを揺り動かされてしまったように見えました。なんか、彼だけが悪いわけじゃない、っていうか。
 で、エフィーの長谷川さんなんだけど。
とっても可愛い 
高岸さんとの身長差にも年齢差にも萌え萌え。もう、ジェイムズしか見てないんだから!だいたい、ジェイムズがあほぼんだと、ガーンにしとけよ!と思うことが多いんだけど、こちらのジェイムズとエフィーは、ぴったりなカップルで。だからこそ、シルフィードに走っちゃうことが、安易な気持ちでも浮気でもない、と思っちゃうんだな。
 ガーンは大嶋君。こちらは身長的にも年齢的にも、ジェイムズの親友というよりは
弟分
アニキの女を好きになっちゃったオレってば・・・と悩む。しかし、アニキの手前、エフィーには告白できない。マッジに「オレと彼女の運命は?」と聞くところも、切羽詰まって、ってのもわかるけど、同時に粗忽さも感じたり。
 平野君のマッジもいいよ!手(手のひら)の振るわせ方が最高だった。飯田さんや木村さんが、どこかコミカルさを出しているのに対し、平野さんは禍々しさが強かった。しかし、あんなに跳ねられるんなら杖はいらないんじゃないかい?木村さんのマッジはじーさんでしたが、平野さんはばーさんでした。
 一幕のパ・ド・ドゥは小出さんと後藤君。小出さんは衣装も可愛いし、音楽にゆったり乗った、のびのびとした踊り。対して後藤君は、ちょっと荒いかなあ。ラコットだし、高岸さんが丁寧に踊っていることもあって、余計目立ったような。波の高低がありすぎるんだよな。

 群舞は、まあ、綺麗だったかしら。メガネを忘れて、友人から借りたメガネで見ていたので、主要キャスト以外はよくわかりません。でも乾さんはすぐにわかったぞ!

 何処かで高岸さんがシルフィードにあげるショールを踏んづけて、ビリッと音がした、と友人が言っていたよ。
 

<配役>
ラ・シルフィード:斎藤友佳理
ジェイムズ:高岸直樹
エフィー(花嫁):長谷川智佳子
ガーン(ジェイムズの友人):大嶋正樹
マッジ(魔法使い):平野玲
アンナ(ジェイムズの母):加茂律子

パ・ド・ドゥ: 小出領子、後藤晴雄

シルフィード(ソリスト):高木綾、奈良春夏、吉川留衣


指揮:アレクサンドル・ソトニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


五反田駅のホームで、偶然けんちゃんと会った。
うっかり猫屋敷へ行ってしまいそうになった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジゼル」「真夏の夜の夢」の主要キャストが出たんだけど・・・

2007年06月28日 | バレエ・ダンス
 私がメガネを忘れて「会社でこっそりネットサーフィン」ができない隙を狙って、「ジゼル」「真夏の夜の夢」の主要キャストが発表されましたよ。

 東京バレエ団『ジゼル』『真夏の夜の夢』主な配役決定!

ヒラリオンには後藤君が入ったけど。
遅いよ!
公爵に入れるんだったら、
もっと早くに、3回に1回は後藤君にすべきだっただろうに!
ここで新プリンシパルを起用しなくてどうするんだ。
マラーホフのレッスンはもっと若手だし、
新プリンシパルの意味が、ますます不明になってくるわ。

「真夏・・・」は私のヨミが外れましたよ。
最終日に来るか。
もっと早く発表されていれば、
会員券は26日にしたのに。。。
じゃ、なにかい?
私は3回連続かい?


今日さ。
「ラ・シルフィード」を見てたんだけどさ。
「今日の出来事」の首藤くんのジェイムズの画像が我が家にはあってさ。
あの時の首藤君は24歳でさ。
この先、世代交代があって、首藤君が大看板を背負うと
漠然と思っていたんだけどね。
首藤君は退団し、斎籐&高岸ペアは残って主演を続ける。
ダンサーのファンとしては嬉しいけれど、
それでも、もうちょっとうまく、
世代交代って、できないものなのかなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする