久しぶりに晴れて今日は七夕様の日で、小暑の日でもある。暑さが日増しに増して、本来の夏日がずーと続くことであろう。笹の葉に七色の短冊を飾り、そこにいろいろの願いを籠め、クレヨンや絵の具や筆で書き連ねて、今晩から明日にかけて軒や門辺に飾り立てて、そして、お星様をお祭りする。子供心にとって、それはそれは、とっても懐かしい嬉しい喜びの日なのである。明日になってその小笹を川辺に流し、綺麗さっぱり夏の日の勉強に、いざ出で立つというわけである。下総皖一の“笹の葉さらさら軒端に揺れる、お星様きらきら夜空に光る”は、故郷の作曲家が、有りの儘の地方色を描いて、七夕を祝った小学唱歌なのである。