季節感溢れる夏の行事が不順な天候と政情の不安定さとが相俟って、世の中は益々人情も薄れ人間性も失われて行く。情けない限りである。暑さ凌ぎの様々な地方色豊かな行事も忘れられて、終いには風物詩ならぬ無味乾燥な社会が現出して、只管通り過ぎていくのみである。人間関係が大事と言われるこの日本の現代社会こそは、まさに誰しもが人としての大事な良い生き様を追求して、人間本来の自然の姿に戻るべきではないだろうか。昨日今日と天候は回復して来たが、日本列島の九州北部と北海道地方では、降雨の被害が甚大で誠のお気の毒でならない。九州では、今まで18名も尊い人命が失われている。追悼の誠を捧げたい。