今から丁度８6年前の今日は母の命日である。父は56年前の昭和34年4月25日に亡くなっているので、今日は、父の月命日なのである。昭和初期頃には、街も砂利道で自動車は全く走っておらず、一家に一台程度の古い自転車があったか、無かった位なので、機械文明は稚拙なのであった。今で言う科学の進歩は、遅々として後れ、進んで居無かった時代であった。それが今昭和で言えば91年、科学が目覚ましく進歩して、農道までも舗装され街は明るく自動車は街に溢れ、機械化の波は国内外に波及している。纔か半世紀、56年後の今日この頃の時勢である。時代が目まぐるしく変貌を遂げる中で、その裏腹に、人の道義・人道が廃れて、詐欺や殺人などが、昨日今日も惹起されている。真に嘆かわしい事である。文明の進歩と人心とは弱比例するのであろうか？ 夜来の雨も止んで朝日が家やビルの東面を照らし始めて、爽やかな朝である。亡き父母を追憶し追悼した。あと３〜４日で、今年も皆が勤務や仕事を終えるのであろう。思えば激動の一年であった。
