蛇崩れ川を暗渠にして、両岸に桜が植えられてあり、今は緑道の通路となって、季節の山茶花が真っ盛りである。たった5株であるが、幹は細くとも、枝ぶりも大きく拡がり、連続した樹影が、こぼれた真紅の花びらに、埋もれ覆いされて尽くされている。メイとの朝晩のお散歩には、爽やかな朝まだき、決まってこの緑道を約一時間かけて往復している。此処の通路は午前7時前には殆ど人の通行は少なく、子犬連れも3人ぐらい見駆ける程度である。昔は駆け足や小犬連れの壯老年の方々が多かったようであるが、最近は世間の様相が一変した所為か、人通りもこの時間帯には少ない。これから友人から預かった自然文学の原稿を郵便局から返送しに行ってきたいと思っている。