インターネットは、もはや(ITに詳しい人ではなく)「普通の人」が使っているものであり、電話はテレビと変わるものではないことを書いた本です。
ブログやサイトが炎上してしまうのは、暇な人が多数使っているので、暇にまかせてどこまでも議論が盛り上がってしまうから。
ネットユーザーの大半がB級を好み、高尚なネタはネットでは流行らないようです。
コンサルタント・研究者・ITジャーナリストが主張するネットのポジティブな可能性は、「頭の良い人」を対象とした時に言えることのようです。
時々ネットの口コミで話題の商品が出るのを見て企業がネットに期待しても企業が意図する効果をあげることは難しいし、一部一般人が有名になったのを見て自分もと思いがちですが、一般人の人生がネットで変わることはないと考えていた方がいいと語られます。
見えない世界で何かが起こっているのではないかと思っている自分にとって、こういうことかなとネットの一面を見せてくれ、読んでよかったと思う本です。
ただヘビーユーザーの著者でも、いや逆にヘビーユーザーだから捉え切れていない部分もあるような気がして、これでネットがわかったとは言えないようにも思います。