夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

しりとり俳句 2018・19年 冬

2019年02月03日 21時50分42秒 | 「しりとり俳句」
        2018・19年 冬

     四季は過ぎ木立閑とし宇津田姫 夕螺
     宇津田姫どこにおわすや冬を舞う はな
     冬に舞う落ちる木の葉の昼下がり 夕螺
     昼下がり小春の池の白き花 はな
     白い花寒木瓜ひとつ青き空 夕螺
     青き空稲かぶ蹴って揚げた凧 はな
     揚げた凧か細き骨に風は鳴り 夕螺
     風は鳴り雷鳴うめく冬来たり はな
     冬来たり海曇りて風はなり 夕螺
     風は鳴り雪のにほひを運びくる 被衣
     運びくる御節のビラや年思う 夕螺
     年思う銀杏ゆらす爺ちゃんよ はな
     じい様や桜落ち葉の帰り道 夕螺
     帰り道石焼き芋の誘う声 はな
     誘う声柚子の入荷や襟を立て 夕螺
     襟を立て男の料理柚子を切る はな
     柚子を切り浮かべて香り風呂の湯気 夕螺
     風呂の湯気母の面影冬の夜 はな
     冬の夜に人は消え失せ花眠り 夕螺
     花眠り花眠りてや寒椿 はな
     寒椿朝に一輪薄日さす 夕螺
     薄日差す庭を明るめもみぢ散る 被衣
     もみぢ散りわがよたれそ常ならむ はな
     常ならむ冬草残りて時を待つ 夕螺
     時を待つ白菜漬けに鷹の爪 はな
     鷹の爪夕餉の香り暮早し 夕螺
     暮早し隣は何をする人ぞ はな
     する人にスイセン咲くや笑い声 夕螺
     笑い声どんぐりころころ大合唱 はな
     大合唱第九は長し懐手 夕螺
     懐手王手を迷う爺の皺 はな
     爺の皺箒持つ手や冬の朝 夕螺
     冬の朝めざめてまぶし銀世界 はな
     銀世界彼方の山に思い馳せ 夕螺
     思い馳せネギかキャベツか卵の巣 はな
     卵の巣古屋となりて冬木立 夕螺
     冬木立はっぱ一枚落ちました はな
     落ちにけり瀑布の音や山眠る 夕螺
     山眠る腹は煮え立つ休火山 はな
     休火山囲炉裏も消えて湯治の宿 夕螺
     湯治の宿養老の滝母を連れ はな
     母を連れ年は暮れ行く数え年 夕螺
     数え年冬至が来ると二つ増え はな
     二つ増え春待つ花や苗の影 夕螺
     苗の影葉牡丹競う化粧よさ はな
     化粧よさ初雪知らす声弾み 夕螺
     声弾む子ら通りゆく落ち葉道  被衣
     落ち葉道耳輪片方落としけり かさね
     落としけり冬ざれの陽に薄き影 夕螺
     薄き影月ならば好し夜神楽に はな
     夜神楽や冬満月の山の峰 夕螺
     山の峰今宵限りと冬の月 はな
     冬の月太政大臣我が世とぞ 夕螺
     我が世とぞ思ひし二十歳の春ありぬ 被衣
     春ありぬ冬木立の芽硬きかな 夕螺
     硬きかな希望の扉春とおく はな
     春遠くか弱い日差し枯れし葉に 夕螺
     枯れし葉に君は誰よと問うてみる はな
     問うてみて答えもせずに冬の雲 夕螺
     冬の雲風に任せてただ放浪 はな
     放浪やあてなき旅の雪曇り 夕螺
     雪曇りぽとりと落ちる侘助よ はな
     侘助や風流ならむ現世に 夕螺
     現世に咲けども空し帰り花 はな
     帰り花里の景色に戸惑いて 夕螺
     戸惑いて早朝の電話とる冷たし はな
     冷たさや米研ぐ音に灯は暗し 夕螺
     灯は暗しどうにかしてと泣く犬よ はな
     鳴く犬や時雨る空に灯油売り 夕螺
     灯油売り電話予約に替えたらし 被衣
     替えたらし師走の飾り曇天に 夕螺
     曇天に冬の花火は狂い咲く はな
     狂い咲く政治を眺め水洟も 夕螺
     水洟も啜ってくれた母も在り はな
     母は在り目貼りの紙を折りており 夕螺
     折りてゐし冬の陽を浴ぶ鶴幾羽 被衣
     鶴幾羽吐く息白し夜の明けん 夕螺
     夜の明けん正夢に見え正座する はな
     正座して五感冴ゆ石の庭 夕螺
     石の庭白き化粧に紅をさす はな
     紅をさす手元もどかし冬の朝 夕螺
     冬の朝雨上がりにて虹の立つ はな
     虹の立つ暖冬うれし天気雨 夕螺
     天気雨狐の嫁入りほっかぶり はな
     ほっかぶり渡し船漕ぐ空っ風 夕螺
     空っ風裾を絡げて小走りに はな
     小走りの師走の日々に立ちすくみ 夕螺
     立ちすくみじっと見ている冬ネズミ はな
     冬ネズミ天井裏も年を越し 夕螺
     年を越し晴れて退院霞む夢 はな
     霞む夢叔母の名を呼ぶ母の声 被衣
     母の声細く愚痴言いみかん剥き 夕螺
     みかん剥き炬燵で年越し懐かしい はな
     懐かしき駄菓子屋流行り冬茜 夕螺
     冬茜ねぐらさがして飛ぶ子らよ はな
     飛ぶ子らの縄跳び眺め頬寒し 夕螺
     頬寒き朝の雪かき黙々と 被衣
     黙々と鍋をつつくや星流る 夕螺
     星流るひとつ落ちたと初夢よ はな
     初夢や何が現る年の暮れ 夕螺
     年の暮れガマ口の中腹へったぁ はな
     腹減って正月じたく餅を焼き 夕螺
     餅を焼き 醤油無いのに 今気づき ヒロ
     今気づき年越す母の老いし髪 夕螺
     老いし髪梳いてすかして年を越す はな
     年を越す宿題重し散歩道 夕螺
     散歩道山茶花咲いて口ずさむ はな
     口ずさみ枯葉舞い上げつむじ風 夕螺
     つむじ風ワンコの耳も立ち上がり はな
     立ち上がり炬燵を抜けて月を見る 夕螺
     月を見る冬至になると光りだす はな
     光立つ波に揺られて冬の月 夕螺
     冬の月我が身を照らせ影もなく 越後美人
     影もなく薄日の花壇春思う 夕螺
     春思う越後美人の下駄の音 はな
     下駄の音やけにうるさし冬至の夜 夕螺
     冬至の夜南京食べて腹はくち はな
     腹はくち炬燵は温しラジオ聴き 夕螺
     ラジオ聴きビング・クロスビーとXmas 被衣
     Xmas眩しき月は宙わたる 夕螺
     宙わたるアリアに夢を冬の月 碧
     冬の月碧空の朝白き影 夕螺
     白き影走るトナカイ雪は舞い はな
     雪は舞い帰省の道の街灯に 夕螺
     街灯に肩抱く影や雪時雨 はな
     雪時雨曖昧模糊と急ぐ足 夕螺
     急ぐ足願いばかりの初詣 はな
     初詣屋台は並び古き門 夕螺
     古き門観音開きに五光たち はな
     後光たつ観音見上げ寒の入り 夕螺
     寒の入り飛び立つサギのすまし顔 はな
     すまし顔朝日凍りて寒椿 夕螺
     寒椿赤きつぼみに雪を載す 被衣
     雪を載すワンコの鼻の面白さ はな
     面白き世間話も春遠し 夕螺
     春遠し誕生日さえ放置され はな
     放置され枯野の隅に夕日さす 夕螺
     夕日さす窓辺に小鳥影二つ はな
     影二つ老いし夫婦は路地曲がり 夕螺
     路地曲がりいつも走った駄菓子屋さん はな
     駄菓子屋の子らに交じりて寒雀 夕螺
     寒雀ふっくらふわふわ手に泊まれ はな
     手に留める輪ゴムは濡れて母動く 夕螺
     母動き鏡餅割るあの笑顔 はな
     あの笑顔沢庵一本レジ通す 夕螺
     レジ通す白菜重くて抱っこする はな
     抱っこする赤子の頬や冬晴れに 夕螺
     冬晴れに水仙の香ただよいて はな
     ただよいて結露の窓や珈琲の香 夕螺
     珈琲の香なつかしきかな純喫茶 はな
     純喫茶雪降る街の片隅に 夕螺
     片隅に冬の陽浴ぶる廊下延ぶ 被衣
     廊下延ぶ走るべからず寒稽古 はな
     寒稽古吐く息白し朝日射す 夕螺
     朝日射す窓辺に背伸びすシクラメン はな
     シクラメン影の隙間に日向ぼこ 夕螺
     日向ぼこワンコもお猿もキジまでも はな
     雉鳴くや高野の山は静まりぬ 夕螺
     静まりぬ廃屋の庭ふきのとう はな
     ふきのとう二個三百円春隣 夕螺
     春隣り土筆もヘビもこんにちは はな
     こんにちは冬を飛び越え雪椿 越後美人
     雪椿都会の空に空っ風 夕螺
     空っ風もうじき春だと言うお告げ はな
     言うお告げ節分の鬼高笑い 夕螺
     高笑い馬鹿な役人鬼は外 はな
     鬼は外鬼も内にと荒れ野原 夕螺
     荒れ野原つのる想いの寒の花 はな
     寒の花風に遊ばれ散る憂き目 被衣
     散る憂き目過ぎし夢かな冬座敷 夕螺
     冬座敷どてら着てねる掘りごたつ はな
     掘りごたつ火傷せぬかと祖母は笑む 夕螺
     祖母は笑むお餅ちぎって丸め役 はな
     丸め役後方支援の雪合戦 夕螺
     雪合戦子らのほっぺは真っ赤っか 越後美人
     真っ赤っか婆売るリンゴ雪が降り 夕螺
     雪が降り目を閉じてみるロシアかな はな
     ロシアの果てに舐めるがごとき大寒波 夕螺
     大寒波母の背中にAと書く はな
     Aと書き医師は目を上げ冬の窓 夕螺
     冬の窓 きのうの傑作 浮かびをり 越後美人
     浮かびをり鴨集まりて風わたる 夕螺
     風わたる不可能と言う寒空に はな
     寒空の雲間の穴に光落つ 夕螺
     光落つ総理の目口朧なる かさね
     朧なる稜線凍みて東山 夕螺
     東山凍てる杖つき渡るかな はな
     渡りかけ見上げる信号霙降る 夕螺
     霙降るカタカタ走るランドセル はな
     ランドセル衣更着(如月)の朝窮屈さ 夕螺
     窮屈さインフルエンザみな同室 はな
     同室の鳥のつがいや冬ごもり 夕螺
     冬ごもりすればいいのにチュウ太郎 はな
     チュウ太郎節分の夜は更け行かん 夕螺

2018年の冬の句は194句でした。
たくさんの句をありがとうございました。
明日2月4日は立春です。春の句となります。
コメント (204)
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2019年 2月 3日(日)「節分」

2019年02月03日 21時10分26秒 | 「思うこと」
節分。。。
恵方巻を今年も手作りでと思いましたが、去年の失敗から今年は買ってきました。
明日は立春ですなぁ。。。。。
東京は最高気温が19度になるそうです。一気に桜の花が咲く気温だそうです。もちろんこのまま暖かになるわけではありませんが、1日だけでも暖かさを味わえるのは気分が楽になります。
立春に19度に気温が上がるというのは記録的だそうです。
これも異常気象でしょうか。。。。。
日が暮れるのが遅くなってきましたし、日の出も早くなりました。
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池に浮かぶ月380【2月3日】

2019年02月03日 18時05分54秒 | 「池に浮かぶ月」
節分
去年、2018年は手作りの恵方巻を作りましたが、ご飯の量が多すぎてだいぶ太いものになってしまいした。さて無言で食べ始めたのですが知るものなしに一気には食えず家族皆で大笑い。
まぁ、笑いが出たということで無事に節分も終わったということでしょう。
ということで今年はお寿司屋さんで買ってきました。

北風が僕を包み渦となる
渦は広がり僕の翼となった
北風の翼は
冷たい空気を切って舞いあがる
北風は南に向う。。。
心は行く雲。。。

「2月 3日という日」

【2018年】ツイッターつぶやき「律儀に。。。。」の続編。 今日は早くも節分。 恵方巻を食わねばならぬ。 昨日、ぼうっとラジオを聴いていたら和牛を使った1本5000円の恵方......

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「じゆうななもじ君句集」 2018・19年冬

2019年02月03日 10時13分20秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
          2018・19年 冬

       西日は暗く山茶始開(つばきはじめてひらく)
       軽やかに剪定はさみ小六月
       小六月剪定鋏軽やかに
       月のぼり富士のシルエット冬茜
       日は暮れて暖冬の中灯油売り
       床に就く古暦一枚予定書き
       柚子湯出て胸元開き香も温し
       スーパーの棚も淋しき年の暮れ
       見下ろせば猫通り過ぐ初景色
       軒下に猫通り過ぐ初景色
       芹乃栄(せりすなわちさかう)冬のひだまり
       昼寝する夢の中にも隙間風
       群れなして春を迎えん寒雀
       すずめ鳴きふとんを干して寒あけん new
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