コモチシダは葉の表側に子株を生じ、葉の裏には胞子をとふたつの手段で子孫を残します。よく似たシダにハチジョウカグマがあって、コモチシダより子株を生じることが稀だそうです。最初にコモチシダに出会ったのは谷地の流れのそばの粘土質の斜面で、胞子をいっぱいつけていて、揺するとスギ花粉のように舞い上がり着物に付着して黄土色になるほどであった。ところが子株が見つからず、コモチシダのようであるが、もしかしたらまだ茨城では見つかっていないハチジョウカグマかと胸躍らせたのである。しかし、庭に植えて3年目ころから、子株を生じるようになり、葉の形もハチジョウカグマより小葉が短めであるなど、コモチシダと思うに至ったものです。
子株はこんな感じで葉の表につきます。
子株はこんな感じで葉の表につきます。