庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

四国(祖谷、四万十、牧野植物園)の旅(2)

2014年12月23日 | 野草を訪ねて
息子娘に連れられて高松空港から、讃岐うどんと祖谷渓谷かずら橋、四万十川を下り高知の牧野植物園へとの2泊3日の花を訪ねての旅もいよいよ後半です。
牧野植物園ではまず白花のアザミで蜜を吸うセセリチョウとマツムシソウが出迎えてくれました。
マツムシソウは庭で広島産と群馬産の種からの実生苗から花を咲かせました。それによると、このマツムシソウの花の形は広島産に似ていると思います。



ナガサキシダ

ホトトギス

キバナノツキヌキホトトギス

そして出会いは突然でした。かねてから見たいと思っていたビロードムラサキ。その葉の大きさにまずビックリ。

葉の表側の葉脈付近には白い毛が

葉の裏側には一面に毛が

茎にも毛がいっぱい

芽も大きい

実を見ることができなかったのが残念。機会があったら泊まり込みで見にきたいものである。
ショウキズイセン

夫人に感謝してなづけたスエコザサ。家守りし妻の恵みやわが学び 世の中のあらん限りやスエコ笹
牧野富太郎博士の生活を支えた夫人のご苦労は並外れていたということです。

タマムラサキはまだ植えたばかりの鉢の中でした。

ヒメキリンソウ

日本において日本人が初めて日本の植物に学名を命名した日本植物分類学上記念すべき植物のヤマトグサ 
Theligonum japonicum Okubo et Makino

ムカデラン

葉の表裏ともに白いサツマノギク

野生で出会ってみたいスズカケソウ

ゴヨウアケビ。アケビは小葉が5枚、ミツバアケビは小葉が3枚。それでゴヨウアケビの小葉は3・4・5枚の葉が混在しています。もし、小葉の数でこの3種のアケビの名をつけるとしたら、アケビをゴヨウアケビと呼び、ゴヨウアケビをアケビ、そしてミツバアケビとしたいところであるが、小葉5枚にアケビと先に名づけてしまったのでゴヨウアケビとなったと思われます。
アケビとミツバアケビの交雑種と思われます。





シオギクとハマナデシコ。



最後はこの牧野植物園の開園記念に昭和天皇から贈られた吹上御所の山桜です。

このたびの見学時間は牧野植物園では2時間しかとれなかったため、息子が時計をみながら私を追い立てるように忙しくまわりました。せめてまる1日、あと2時間でもあったらと悔やまれました。ぜひとももう一度は訪ねてみたいです。そして四国の野山ももう一度となれば1週間、いや10日あっても足らないでしょう。








コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国(祖谷、四万十、牧野植物園)の旅(1)

2014年12月23日 | 野草を訪ねて
息子娘に連れられて高松空港から、讃岐うどんと祖谷渓谷かずら橋、四万十川を下り高知の牧野植物園へとの2泊3日の花を訪ねての旅でした。家族それぞれの旅の目的があって花ばかりは見ていられないながらも、楽しい花旅でした。花の写真160枚あまりを特別講座で見ていただいたものの中から、特に印象に残ったものをここに掲載しておきます。
高松空港から讃岐うどんの本場へ移動。駐車場から歩き始めると、緑地の芝生にかわいい花ヒナギキョウです。

うどんのハシゴで腹ごしらえをしたら一路祖谷渓谷を目指します。渓谷沿いに細い道を右へ左へと登ること1時間以上。小便小僧に出会いました。

ホテルで1泊、早朝付近を散策する。ベニバナボロギク、イヌホオズキにであう。これは在来種のイヌホオズキ、外来種はまだ祖谷までは侵入していないのだろう。何かほっとします。



ホテルに帰るとまだ朝食には少し早い。下の道路際で女将さんが鳥を呼んでいるみたい。なんとヤマガラが数羽近くを飛び回り女将さんの手からヒマワリの種をついばんでは近くの小枝で食べています。私もヒマワリの種をいただいて手を伸ばして待っていると来ました。

朝食、かずら橋渡りとスリルを味わい一路四万十へ。本当は川をさかのぼり八釼方面に興味があったが家族との団体行動。
高速のパーキングでマルバツユクサ?とベニバナボロギクらしい綿毛。




四万十川は実に長い。夕刻までに河口へつくためにわずかのポイントしか降りられないのが残念。ソナレノギクだろうか、見慣れない野菊とであう。




ヨモギワタバエの幼虫が寄生したもの。

四万十川にかかる沈下橋。車で渡るのが恐かった。

四万十川岸でイワヒバに出会う。

ミツデウラボシがまだ一ッ葉なのに胞子をつけているようです。

初めての出会い。シモバシラです。自生しているのを初めて見ることができて感激。

フユイチゴ

イズセンリョウ

アマクサシダも。

ハナミョウガ

こんなに背が高くなったマリーゴールド

河口付近ではハマナデシコには日立の海岸以来久しぶりの出会いです。

これがソナレノギクだろうか。

次はいよいよ牧野植物園ということで、いい夢を見ながら床に就きました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする