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ムクロジの実
弘道館の北側の空堀土塁の上にグミの大木があります。
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場所は北側土塁の西の端です。茶色い建物は旧県庁舎です。
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空堀の中から見上げるとかなりの大木です。
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近寄ってみるとかなり太い幹です。グミの木としてはかなりの大木です。
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名札はアキグミです。残念ながら実がなっているのを見たことがありません。
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葉っぱとみると、これがアキグミとは全く違います。葉には厚みがあって葉先があまりとがっていません。
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葉先のとがったものも見えます。いったいこのグミは何グミなのか?
そこで茨城生物の会の先生に見ていただきましたところ、茨城では見かけない葉であること、さらに詳しく調べていただくと、どうやらアキグミの海岸型のマルバアキグミではないかとのことでした。でも葉を見ただけでは断定は困難ですとのことでした。
マルバアキグミは北関東にはなく、珍しい木です。
秋に実がなれば間違いなくマルバアキグミなのですが、何人かの関係者に聞いても実を見たことがないようです。
とりあえずはマルバアキグミということで。
2018年5月28日追記
5月にすでに実が赤くなっていました。マルバアキグミではなくて、ナツグミと思われます。ナツグミやトウグミと思われますが。詳しくはわかりません。とにかくアキグミではなくナツグミ(ナツグミの変種も含めて)ということでしょう。弘道館へはその旨伝えました。また生物の会の先生も現物を確認したいとおっしゃっていました。
弘道館の正門の正面反対側にムクロジの木があります。
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大手橋の手前の右側ですが、ちょっとわかりにくいです。
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幹に名札がついているので近づくとすぐにわかります。
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ムクロジの実がなっています。もう一部は地面にも落ちているものもありました。
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ムクロジの実はユニークな形をしています。この中に黒い玉状の殻に守られた種が入っています。
この種を播くと発芽します。我が家にはこのムクロジの種を拾ってきて発芽させた小さな苗があります。
またムクロジは大木になります。群馬県甘楽町の勘定奉行高橋家の屋敷稲荷の御神木は、江戸時代後期、小幡藩主の松平公が参勤交代を終えて江戸より帰る途中この樹が見えるところまで来ると、「わが城へ帰って来た」という安堵の気持ちがしたということです。
推定樹齢400年、樹高約25m、根周り3.42m、目通り3.6mの大木です。じつは我が家にはこのムクロジの子苗をいただいたものもあります。狭い敷地故切り詰めていますが、隙あらば大木になろうとうかがっているようです。
ムクロジの種は正月の羽根つきの羽根についている玉に使用されていることは広く知られています。