庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

偕楽園西門付近はツブラジイかも スダジイと実を比較してみる やや小粒であるがスダジイだった

2017年09月09日 | たのしい自然観察
9月8日の特別講座で先生に西門付近のシイの実と小枝を見ていただきました。
結論はスダジイ。ツブラジイを関西で見られた先生。ツブラジイはもっと小粒でこのようではない。これはスダジイと。
今年も吐玉泉下の大粒のスダジイの稔が楽しみです。また、西門付近のスダジイが元気に成長して吐玉泉下と同じような大粒の実をならせてほしいものです。そうすると西門付近でのシイの実拾いが楽しみです。
じつは吐玉泉下のスダジイの下には、かわいい梅花を咲かせる紅千鳥があるのです。紅千鳥を守ろうとすると、スダジイを切りたくなります。でも、紅千鳥にもう少し明るい場所にお移り願えば、両者がハッピーになれますね。

 
 偕楽園の西門付近のシイは葉が小さくてツブラジイらしいとのことで、スダジイと比較してみました。

大きい実2個が吐玉泉下のスダジイ。3個の小さい実が西門付近のツブラジイかもと思われたシイの実です。
 スダジイは福島以南に分布するので、水戸では偕楽園や弘道館、二の丸などに大木があります。また付近の広葉樹の森でもよく見かけます。 一方ツブラジイの分布は南関東以西ということで、茨城では珍しい木です。またツブラジイとスダジイが交配した中間的なものもあって、両者を区別するのが難しい場合もあるようです。
木が若くてまだ実がなっていないとのことで、葉でしか比較ができないかと思いましたが、よくよく見ると4本の木に実がなっていました。

西門内1番目の木の実 望遠で撮りましたがピントがいまいちです。どちらかというとツブラジイらしいですね。

西門内2番目の木の実 これもよく見えませんがツブラジイのようです。


西門外1番目の木の実 手の届くところに実がついていました。ラッキー。

接写もできました。これならスダジイと比較して見ることができます。

西門外2番目の木の実 手は届きませんが近い場所になっていました。
全部で4本の木に実がなっていました。


これは吐玉泉下のスダジイの実です。上の西門付近のツブラジイらしき実との違いは、スダジイのほうが長いようです。


スダジイとツブラジイらしい実を並べてみました。右がスダジイです。やや細長いですね。

実を取って並べてみました。右がスダジイです。


実を並べてみました。スダジイが2個とツブラジイと思われる実が3個。
2者を比べるとスダジイは実の長さが長いです。また実の表面の模様も明らかに違います。
 ということで、西門付近のシイはツブラジイではないでしょうか。少なくともスダジイではなく、スダジイとの交配種かもしれませんが、ツブラジイの性質をもったものといえそうです。残念ながら私はツブラジイを見たことがないのです。そこで、この結果を今週中に茨城生物の会の先生に報告してこの実を見ていただくことにします。
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祇園寺のオオモクゲンジ

2017年09月09日 | たのしい自然観察

祇園寺の沿革をネットで見ると次のようにありました。
「壽昌山祇園寺は、中国の明末清初の時代・17世紀後半、日本へ渡来した東皐心越禅師を開祖(宗派・寺院の創始者)とし、水戸徳川家二代藩主光圀公の創建になる禅林(禅宗の寺院)です。」 以下略
1611010037山村暮鳥中村彜
1611010037山村暮鳥中村彜 posted by (C)雑草
この祇園寺には山村暮鳥と中村彜の墓があるようです。




山門を入ると左側に鐘楼があります。鐘楼の向こうにそびえる木がオオモクゲンジです。



昨年11月にモクゲンジと思いこの木を訪ねたときに、11月になってもまだ実をつけていて、葉と実の形が庭のモクゲンジとは違うので、もしかしたらオオモクゲンジではないかと思っていました。
a1611010013
a1611010013 posted by (C)雑草
上の画像は昨年11月のものです。
オオモクゲンジの花期は秋で、オオモクゲンジの花の時期である9月にはモクゲンジの実はすでに熟して枯れています。そこで、オオモクゲンジなら今ころ花が咲いているはずと訪ねました。





見上げるとたしかに花が咲いていました。これはもうオオモクゲンジに間違いないでしょう。





小さな実もついています。
モクゲンジは茨城ではかなり珍しい木ですが、オオモクゲンジはさらに珍しいというか、雑草はまだ見たことがなく、県内にあることを確認できていません。
鐘楼からさらに進み、本堂の手前左側にもオオモクゲンジと思われる大木があります。




こちらは花を確認できませんでしたが、葉の様子からオオモクゲンジと思われます。






コメント (4)
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