庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

偕楽園の梅 9本目の梅の木に花が咲きそうです

2018年12月11日 | 水戸の梅

今シーズン花をつけた梅の木はこの水心鏡が9本目になります。場所は猩々梅林のほぼ中央です。この蕾も吉田さんに教えていただきました。吉田さんいつもありがとうございます。


この花は12月7日に見つけた7本目あらため8本目の窈窕梅林の花です。このところ寒い日が続いているので、見つけたときとほとんど同じ状態です。
このほかには田鶴鳴梅林で2本、本園で2本の梅の木に花を見ることができます。とはいえいずれの花も寒さにやっと耐えている状態です。

ようやく今シーズン初めて最低気温がマイナスになりました。
水戸気象台の最低気温
7日 7.5度 8日 2.4度 9日 -0.8度 10日 -2.8度 11日 -2.3度
これで梅の開花スイッチが入ったと思われます。
これから暖かい日が続けば5日から10日後くらいには正規の開花があるはずです。
でも、週間天気予報では気温が低めに推移するので、開花までの日数がかかりそうです。
クリスマスまでには咲いてほしいところです。


苗木畑側から本園西梅林に覆いかぶさるようなクヌギの大木です。昔の絵図面ではこの付近は栗林があったようです。苗木畑側に向いている大きな木はコナラです。

左側の大木はコナラです。右側がクヌギです。
竹垣の向こう側が苗木畑です。梅の剪定見学会で梅の保有品種数195種が案内されました。そのほとんどをここで育成中です。


南崖の梅の木、長谷川絞が切られていました。まだ若い木で元気だったのですが、急に枯れてしまったそうです。またこの松の木の向こう側にあった水心鏡も1年前だったか切られてしまいました。この斜面は上の見晴らし広場に入り組んだちょっとした谷です。松は元気なのですが、梅にとっては残念ながら良くない場所のようです。





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ミツバベンケイソウは 無性芽が発生しないから発生するへ

2018年12月11日 | 庭の花たち

 庭のミツバベンケイソウ(茨城産)に今年も無性芽が発生しました。初めて無性芽を確認したのは2007年12月でした。
 植物図鑑にはミツバベンケイソウには無性芽の言及がありません。また茨城の山のミツバベンケイソウには無性芽は発生しないというのが、数年前までの茨城生物の会の常識でした。
でも、庭では発生するのでした。

そこで、茨城以外では無性芽の発生事例があるかを2011年に植物園に問い合わせたり、ネットで調べたところ、いくつかの事例があることがわかってきました。

例としてはコモチミツバベンケイソウがあり新種登録されていました。
「1985年9月、山梨県の北岳に登った際、ミツバベンケイソウが一斉に茎の節にむかごをつけているのに気がついた・・・・このむかごをつける型は、サハリンの標本でも確認できたが、果期にきちんと観察すれば、さらに産地は増えるものと思われる。」と説明されています。

 またミツバベンケイソウによく似たあるいは同じもの?でチチブベンケイというのもあります。これは葉腋にむかごが発生するもので、1950年、長野県御座山で発見されたものです。
 さらにコブクベンケイというのがあって、葉腋のほか花穂にもむかごが発生するもので、1986年、長野県奈川村で発見されたものです。


庭の茨城産のミツバベンケイソウに無性芽が発生するのだから、茨城の山のミツバベンケイソウにも無性芽が発生しているに違いないと考えて、2017年1月3日に奥久慈の自生地を探し回ったところ、果たして無性芽を発見したのでした。
 2017年1月6日付ブログ「ミツバベンケイソウの無性芽(むかご)を確認に奥久慈へ」に詳しく書いてあります。





このように以前はミツバベンケイソウには無性芽が発生しないと考えられて、無性芽が発生したものは別種として扱われてきましたが、今はミツバベンケイソウには無性芽が発生するという風に変わってきました。コモチミツバベンケイソウは少なくともシノニム扱いされているようです。
 ただし、雑草はチチブベンケイとコブクベンケイについてはミツバベンケイソウと無性芽以外に違いがあるのかどうかについて詳しいことを知りません。
コメント (6)
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