マチンガのノート

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「アウシュヴィッツの残りのもの」 ジョルジョ・アガンペン

2013-10-02 00:00:38 | 日記
著者のアガンペンは、前半で何回も、「神」「言葉」というところに
行くのだが、ヨーロッパの人間の考え方の基礎には、
常に「神」「言葉」などが在るのだろうか?と思った。
人間はサルから進化したのだから、サルの一種という考え方には
ならないのだろうか?
知能が発達したサルが、同類を大規模に殺しても、所詮はサルのしたこと
とは思わないのだろうか?
最後のところで、「回教徒」だった方々の証言があるが、
食べ物が良くなるとあっさり、元の人間に戻るのだから、
人間は動物だな、と思った。