マチンガのノート

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闇夜の底で踊れ:増島 拓哉 集英社

2019-06-11 00:31:25 | 日記

関西人から見ると、出て来るセリフが、不自然で何かの漫画で出てきそうな関西弁である。

作中の主人公達の会話も、不自然に知的で論理的なやり取りで、

登場人物達に合っていない。

街の描き方も、梅田が雑然としていて、歩いている人の種類も様々とのこと。

著者は難波や天王寺などに、ほとんど行ったことがないのだろう。

多分この著者は、恵まれた家で育って、進学校や予備校に行ったことがあっても、

実際にいろいろな街の様々な人と関わったことがないのだろう。

出てくる格闘シーンも、全くリアリティがなかった。

また、出てくる拳銃も、映画には出てきても、実際には日本では

ほとんど入手不可能だろう。

主人公たちが乗る車も、実際に乗っている人はほとんどいないものである。

恵まれて育った大学生が、漫画やVシネマで見たことを小説にして、

黒川博行を真似ようとした感じの小説であった。