これまで学校に一度も行ったことのないタロウ(YOSHI)、膝を怪我して高校の柔道部に
居られなくなったエージ(菅田将暉)、好きな同級生が援助交際をしているスギオ(仲野太賀)の
三人の話ですが、全編にわたり、彼らの叫び声や喚き声、バットなど武器を使った暴力行為が出てきて、
いかに三人が、彼らの人生で追い込まれているかを現しています。
その三人と対立する半グレの相手も、あっさり拳銃で人を殺したり、姥捨て山のような劣悪な施設の運営に
関わっています。
これまでの様々な社会に居ずらい若者の映画が多くありましたが、それらはそれなりに、
苦しさや生きづらさを言葉で現していましたが、本作では言葉にさえならず、叫び声や暴力で
現しています。
そのような叫び声、武器を使った暴力行為は観る側に生理的な不快感を与えますが、
主人公たちの状況を言葉以前の叫びや暴力行為で表現したことで、
人間であることも保てなくなりそうな状況を表現できていました。
いかに現代の若者が様々な面で追い込まれているかが解る映画です。