レヴィナスに関しては、他の解説書を少し読んでも解らず、放り出していたが、
こちらは結構解るように書いてあった。
レヴィナスの主体論を解説しているが、ラカンなどと違い
主に2者関係での主体の生成についてのレヴィナスの考察が紹介されているので、
臨床家には大きな価値がありそうである。
ラカンのものは記号や図形などを使って解説しているが、本書は言葉で解説しているので、
こちらにとっては解り易かった。
レヴィナスは独特な用語の使い方をしているが、それについても解り易く解説してあった。
2者関係での主体の生成と発達に関心がある人にはお勧めの一冊。