ワシントンDCの一角の中南米からの移民が多い地域で薬物売買などを仕切っている
中米系ギャングのボスに雇われて集金をしている14歳のルーカスですが、
兄は市民権を得るために軍隊に行き戦死したので、自分で小学生の弟を養っています。
ギャングのボスも、祖国で父親が殺され、米国に越境するときに母親も殺されたために、
障害のある妹のためにギャング稼業を情け容赦なくして、その一帯を仕切っています。
ダニエル(バン・ダム)は戦争に出征した際に、誤って子供を撃ち殺した上に、爆発で重傷を負い、
話すことも出来なくなり、PTSDなどを緩和するためにルーカスから薬物を買っていますが、
なにかとルーカスを気にかけています。
ギャングたちは顔にタトゥーを入れるくらいなので、将来更生したり普通の仕事に就くことを
考えていないことが伺えます。
ボスの側近に行動を疑われて狙われるルーカスですが、偶然ダニエルに助けられ、
街から脱出しようとしますが捕らえられます。
ルーカスを助けにボスの所に乗り込むダニエルですが、衰えているために、
これまでのバン・ダム映画のようには行きませんが、張り込んでいたFBIを巻き込んでの
銃撃戦に乗じてルーカスたちを助けて、街から連れ出そうとします。
これまで様々なギャング映画が作られてきましたが、みなある程度普通の格好をした
ギャングたちでしたが、こちらは顔にタトゥーを入れるくらいの、これまでと違った
ギャングたちなので、とてもインパクトがありました。
今回、バン・ダムはほとんど格闘などをしませんが、渋い演技がよかったです。