あらすじ
パーマー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、仮釈放で刑務所を出所して、
故郷の町に戻ってきます。そして祖母と暮らしながら職を探すのですが、
隣のトレーラーハウスで住む女性(ジュノー・テンプル)が、子供のサム(ライダー・アレン)を
置いて出ていったので、祖母とともに面倒を見ることになります。
パーマーは女の子向けのテレビ番組や衣装が好きなサムのことに戸惑いながら、
何かと世話をするのでした。
感想
ジャスティン・ティンバーレイクさんといえば、アイドル的な人としか知らなかったのですが、
本作では大人の役をしっかりと演じていました。
小学校の用務員となったパーマーの上司の方は黒人なので、酒場で地元の意地悪な白人から
あれこれ言われ、そしてサムもその好みから周囲からいろいろと言われます。
保守的な南部の田舎のほうが、多数派と違う人は何かと生きづらいのでしょう。
色々としがらみの多い田舎が舞台の映画ですが、そのしがらみが却って助けになるという展開は、
米国でも都市部に住む人の分断が大きくなりすぎて、何かと暮らしづらいことから
来ているのだろうかと思いました。
全編、アメリカ南部の景色が綺麗に撮ってあり、演出も抑制されていて、
じわじわと滲みてくるいい映画でした。
Palmer — Official Trailer | Apple TV+