マチンガのノート

読書、映画の感想など  

視点と近代と発達障害

2021-04-18 23:26:41 | 日記

15世紀位から絵画で遠近法が使われ始めて、それによって一つの視点から見た

景色というものが認識されるようになり、そこから自分の視点というものが出てくると、

自分のいる様々な空間や時間も認識されるようになり、主体や個人というものが

生成するようになり、近代化につながったのだろう。

しかしながら、現代のように小さい子供の頃からテレビゲームの中で様々な自分の視点が

移り変わる経験をすると、主体の基礎になる、自分の一つの視点というものが成立せずに、

その後の自分の空間や時間も、生成しにくくなり、発達に支障を来す事も、

ありそうである。

少年による暴力犯罪の原因としてゲームが仮定されることはあるが、

認識の発達への影響のほうが、大きそうである。