15世紀位から絵画で遠近法が使われ始めて、それによって一つの視点から見た
景色というものが認識されるようになり、そこから自分の視点というものが出てくると、
自分のいる様々な空間や時間も認識されるようになり、主体や個人というものが
生成するようになり、近代化につながったのだろう。
しかしながら、現代のように小さい子供の頃からテレビゲームの中で様々な自分の視点が
移り変わる経験をすると、主体の基礎になる、自分の一つの視点というものが成立せずに、
その後の自分の空間や時間も、生成しにくくなり、発達に支障を来す事も、
ありそうである。
少年による暴力犯罪の原因としてゲームが仮定されることはあるが、
認識の発達への影響のほうが、大きそうである。