フィラデルフィアの市街地で馬を飼って活動している、現代の黒人のカウボーイを素材にしたもので、
他の都市で暮らしていて父親のもとに来ることになった少年とカウボーイの父親の映画です。
様々な歴史や政治経済のことを背景にして、物語は進んでゆきます
あらすじ
デトロイトに暮らす15歳のコール(ケイレブ・マクラフリン)は、学校で度重なる問題行動を起こしたことから、
母親により、フィラデルフィアでカウボーイをしているハープ(イドリス・エルバ)のところへ
連れてゆかれます。
本人は帰りたがったのですが、自分で母親のところへ帰る方法もなく、街をさまよっているところで、
10年前に友人だったスムーシと再開して、行動をともにするようになります。しかしながら、
彼は麻薬の売買に関係しているのでした。
父親はスムーシといるなら、住ませないとコールを追い返し、行き場のないコールは
スムーシと手を切って馬に乗るといいます。
そうしてコールはカウボーイたちと暮らし始めますが、近くには再開発でできた建物もあり、
当然、馬の臭いなどに関して苦情が寄せられているのでした。
貧しい黒人のカウボーイたちと、新しく都市を再開発しようとする人たちでは、
社会的な力も違うので、現代のカウボーイたちは次第に追いやられていきます。
感想
人種問題や経済的な問題などを背景にして、少年と父親、その仲間と馬のことが描かれてゆきます。
都会で暮らす貧しい黒人の人たちにとって、いかに生きていくのが難しいのかが
静かに伝わってくる映画でした。
『コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は』予告編 - Netflix