マチンガのノート

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家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ 信田さよ子 角川新書 感想

2021-05-30 00:34:26 | 日記

臨床心理の東畑開人さんが、カドブンで、信田さよ子さんの著作を読んでいたが、

知らなかった、と書いているが、読んだり大学で教わったことがあっても、

実際に自分の担当したクライアントに、信田さよ子さんが書いているような

ケースが有っても、これまで気づかなかったのだろう。

それなりに恵まれた家庭で育った東畑開人さんは、家庭の中で暴力を受けたり、

脅されて何かをさせられるという経験がなかったので、そのような経験をしたクライアントの

担当をしても、これまでわからなかったのだろう。

そのようなことは多くの臨床心理士や、精神科医にも、多くあることなのだろう。

家庭内での親からの暴力や脅しをを知らず、想像もできない医師が、投薬や入退院を決めたり、

家族療法をしたりする事があるというのは、多くの医療による被害者を出しているのだろう。

河合隼雄なども、登校拒否について色々書いていたが、親からの暴力被害のケースを

担当しても、気づかなかったので、そのようなことに関して、書いていなかったのだろう。