70年代に放送されていたアクション警察ドラマ「ロンドン特捜隊スウィーニー」を
リメイクした映画です。英国を舞台にした映画なので米国の警察物とは大分違いました。
【あらすじ】
リーガン(レイ・ウィンストン)率いる特捜隊たちは、予算や装備の制約のなか、
武装強盗などの凶悪犯罪に対処しています。
情報屋から情報を買うために、自分で違法行為をして情報の対価を得なければならない状態です。
欧州の金融センターのあるロンドンなので、欧州各国から様々な犯罪者も訪れるのでした。
ある宝石店での強盗事件で犯人たちが去り際に客を射殺したのを不審に思ったリーガン達は、
その事件の関係者を詳しく調べ始めます。
【感想】
映画の最初の強盗を阻止するシーンから、特捜班は棍棒を使っているところが、
米国映画とは大きく違うところでした。
さらに銃撃戦になっても、なかなかお互いの撃った銃弾が当たらないのも、独特の演出でした。
米国映画ほど善と悪がはっきりと別れていないところなどは、リアリティがあり、
米国ほどコンプライアンスにうるさくない国なのだろうかと思わせるところでした。
主人公のリーガンの悪を見逃せないところと、若手のカーターの普通の警官ではなく、
特捜隊で任務を続けようとするところがうまく噛み合っていてよかったです。
登場人物たちのキャラクターの描き分けがよく、解りやすく内容が詰まっていました。
あまり話題にならなかった映画ですが、見応え十分でした。
興行的にも制作費が300万ポンドで、興行収入が700万ポンドなら、それなりに
うまく行った方なのでしょう。
ロンドン・ヒート