近年、成人・少年ともに犯罪率が低下していることの影響もあるのか、犯罪報道では、以前のように何かの犯人について、
どのような前科前歴があり、どのような人物なのか、というよりもさらに深く調査して、どのような境遇で育ち、
周囲からどの様な扱いを受けていた、などや、現在ならどの様な診断名がついたりサポートが受けられる
人物だったのではないか、などの記事が増えている印象がある。
最近のコミックである「鬼滅の刃」では、主要な「鬼」は最初こそ強くて悪いキャラクターとして描かれるが、
負けて消える際には、どういう経緯で鬼になったのかなどが描かれている。
それぞれのキャラクターごとに同情できる理由があったり、無かったりするが、
漫画の悪役の描き方にも、犯罪報道の深まりは影響を与えていそうである。