「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」などを監督した
ガイ・リッチー監督の’20年の作品です。
「アラジン」のようなファンタジーも撮っていましたが、本作は初期のような犯罪モノに
なっています。
【あらすじ】
イギリスで広く大麻ビジネスをしているミッキー・ピアソン(マシュー・マコノヒー)が引退しようということで、
大麻ビジネスの買い手を探し、ユダヤ系富豪に持ちかけたことから、様々なグループや人物が
動き始めるのでした。
【感想】
イギリスでは大麻ビジネスは違法なことから、それに群がってくるのも裏社会の面々なので、
目的のために違法行為や暴力も行使するので、誰が何を画策してどう動いているのかを、
様々なことから推測しながらミッキーやその片腕のレイモンド(チャーリー・ハナム)が行動します。
暴力や違法行為の中で生き延びていくことの大変さが解る内容ですが、そのことをコメディタッチに
描いているところが良かったです。
貧しい若者の面倒を見ている「コーチ」(コリン・ファレル)の義理堅さでなんとかなることから、
いかに損得以外の関係が大事なのかが分かる内容でした。
日本の昔のヤクザ映画なら、色々とけじめを付けたり逃亡せず警察に捕まったりしますが、
文化が違うとそのような発想は無いのでしょう。
犯罪行為をしていても正々堂々としようという文化がいかに犯罪に歯止めを掛けていたのかが
解ります。
映画『ジェントルメン』予告編