英国のブレクジットについては、何かと右対左の対立ではなく上対下の対立ということは述べられてきましたが、
米国のトランプ現象についても、右対左、保守対リベラルの問題ではなく、上対下の問題であることが、
思想史を参照して解説されています。
米国の戦前の左翼など、これまでのエリート階級と大衆との関係に対して危惧する思想が、紆余曲折を経て、
トランプ現象に繋がっていることが、解りやすく論じられていました。
複数の論文をまとめた一冊なので、重複するところはありますが、読みやすい内容でした。
「それでもなぜ、トランプは支持されるのか」 二極社会への憤りが生んだ「革命」 朝日新聞書評から |好書好日