本書では、自律型兵器、半自律型兵器に関する様々な研究、計画が例示されているが、
特に興味を引く点は、著者がレンジャー部隊員として、イラク、アフガンに4度の出征体験があり、
その経験から、いかに現代の非対称戦では、相手を敵かどうか、発砲すべき相手かどうかを
決めるのが難しいかが述べられている点だろう。
その決断においては、人間の暗黙知に基づいたものが多いので、アルゴリズムなどでは
とても決定を下せるには至らないので、実際に自律型兵器を配備しうる技術や予算を持つ先進国では、
まだしばらく自律型兵器の配備は難しいとの事である。
それよりも、現在実際に使われているイージスシステムなどの、要所要所で人間が関与して、
決定を下す人間と半自律兵器の組み合わせの方が、これからさらに実用化されてゆきそうとの事である。
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