マチンガのノート

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無人の兵団―AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争/ポール・シャーレ 早川書房 感想

2020-02-04 18:05:04 | 日記

本書では、自律型兵器、半自律型兵器に関する様々な研究、計画が例示されているが、

特に興味を引く点は、著者がレンジャー部隊員として、イラク、アフガンに4度の出征体験があり、

その経験から、いかに現代の非対称戦では、相手を敵かどうか、発砲すべき相手かどうかを

決めるのが難しいかが述べられている点だろう。

その決断においては、人間の暗黙知に基づいたものが多いので、アルゴリズムなどでは

とても決定を下せるには至らないので、実際に自律型兵器を配備しうる技術や予算を持つ先進国では、

まだしばらく自律型兵器の配備は難しいとの事である。

それよりも、現在実際に使われているイージスシステムなどの、要所要所で人間が関与して、

決定を下す人間と半自律兵器の組み合わせの方が、これからさらに実用化されてゆきそうとの事である。


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