知的に障害のある子供は母親と距離と境界を作れるようになると周囲への適応が良くなると
臨床系の人が書いていたが、自閉症スペクトラムの場合でもそうなのだろう。
素因や成育歴により養育者との愛着関係が出来ていないので安心感を持てず、距離や境界を作っていけないとの
見方も出来るが、距離や境界があるからこそ対象を認識し、愛着が生じてくるのだろう。
そのあたりのことを河合俊雄さんなどが「結合と分離の結合」との表現で言っているのだろう。
さらに、自他の分離が出来ていないと、SSTなどで教えられる事も適切に使うことが出来無さそうである。
自閉症圏の療育で様々なところでの構造化が勧められているのもそうすることにより、周囲の理解が容易になることで、
距離をとり、境界を作っていくのに役立つからなのだろう。
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