戦後の荒廃して貧しいイタリア南部のナポリから、北部の豊かな農村に送られた
少年を主人公にした映画です。
【あらすじ】
イタリア南部のナポリに住む少年のアメリゴは、母と二人で暮らしていますが、靴も買えないほど貧しく、
周囲の人達も同じように貧しい状態です。
イタリア共産党が子どもたちを北部の農村に送る計画を立てますが、
周囲の人達は子どもたちがそのままソ連に送られると話していたりしています。
それでもアメリゴの母親たちは、子どもを北部行きの列車に乗せ送り出すのでした。
【感想】
ソ連の僻地に送られる展開になる映画かと思い観ていましたが、普通にイタリア北部の農村に送られていました。
北部でもドイツ軍による占領と戦闘があったようですが、農村地帯なので食べ物は豊富で、
受け入れる側も善良な人たちという展開になっていました。
温かみのある映画ですが、このような映画は最近の米国では作られていないように思いました。
イタリアでは今でも読書をする人がそれほど減っていないそうですが、歴史と文化というものの
影響なのでしょう。
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