金融の呪いというものが解りやすく解説されていました。
資源の呪いというものに関しては、これまで色々と書かれてきましたが、
本書では金融が肥大してきたことによる、金融の呪いというべき様々な影響が書かれています。
金融関係者の影響力が大きくなると、国家の政治経済に広範囲に影響を与え、金融関係者の
利益になるように政策が歪められ、社会資本と庶民が貧困化するのみならず、
中国などの巨大な資本を持つ国家に内政にまで干渉されることが紹介されています。
金融関係者は自分たちの利益になる仮説を提示する学者を使い、様々な仮設を提示して政策に影響を
与えるのみならず、それの結果得た利益は、タックスヘイブンに溜め込み、
税金もほとんど払わないので、一部の富裕層の資産が積み上がるのみで、
投資には向かわないことにより、国民にとっても良い結果とならない仕組みになっていることが、
解りやすく解説されていました。
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