マチンガのノート

読書、映画の感想など  

内面という神話: 話の訊き方からみた軽度発達障害 畑中千紘 その10

2016-05-16 21:31:22 | 日記
「時間と出来事」渡辺由文:でも触れられているように、
個人の内面というのは、近代や産業革命に入ってから、
時間というものが人々の中に普及して、それを超えた
一貫性として想定され、推理小説なども作られるようになったものなので、
身分や時間を超えた内面がもともと在れば、夏目漱石もあのように
維新後になってから、あれこれと書かなかっただろう。
欧州では、カトリックの影響などでそれ以前の迷信や呪術などから、
個人の内面が切り分けられて、それによって、「個人」や「社会」が
できて、近代へ繋がったのだが、(「日本人の歴史意識」阿部謹也)
日本の場合は、技術や社会制度を維新後に欧米からそのまま取り入れたのだが、
欧米的な「個人」や「社会」がないまま、外国語にそれらを当てはめているのだが、
その経緯を知らないと、精神科医などで精神分析などに詳しい人でも、
最近の京大心理臨床が出版しているものを、理解できない人もいるようだ。
「主体」が無いというのを理解しようとすれば、
そもそも主体とは、いかなる歴史的経緯を経てできた概念かを知る必要が
あるのだろう。


ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ 藤原智美著

2016-05-15 00:02:03 | 日記
著者はウォルター・j・ウォングの「声の文化と文字の文化」などを取り上げ、
声の文化から文字の文化への移行が個人の内面を生み出して、
それが近代へと繋がったように、手で書く文字から、
文字がキーボード、タッチパネルで作られ、それがさらにコピーペーストで、
相互に使われることで、話し言葉に近くなることで、
言葉や文字、個人や社会に大きな変化が起きるのではないかとしている。
著者の危惧する、一部の人が一人で深く考えて書くことが減る一方、
多くの人が、レポートや論文などで、様々な引用や変形を体験することで、
言葉や考えが、いかに相互に影響しあっているかをわかれば、
ジュリアン・クリステヴァの「間テクスト性」や、社会構成主義なども、
実感として理解していくようになり、
「本当の自分探し」「自分らしい生き方をする」などをする人は
減っていくのではないだろうか?
社会における相互依存性が解るようになれば、平等化や民主化が
進むのではないのだろうか?

ゲームとかの中より、見る価値がありそうな写真30枚

2016-05-10 21:46:53 | 日記
http://lifestyledesignmag.com/30-of-the-most-powerful-images-ever/?utm_source=taboola&utm_medium=cpc&utm_campaign=global:desktop:broad&utm_term=eslmedia-theindependent&utm_content=30+Of+The+Most+Powerful+Images+Ever++:http%3A%2F%2Flifestyledesignmag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F03%2Fpowerful-photos-28-750x530.jpg&utm_term=eslmedia-theindependent
インディペンデント紙のサイトの中の記事