著者の赤松氏は、植物病理学者の父親の息子として育ち、
帰国子女との事で、かなり恵まれた成育歴のようです。
そのため土木作業員の人たちの趣味に関しても、
雑誌やテレビで見た浅薄な内容でしかないことを見て、
その背景としては幼少期からの貧困があるのだろうしていますが、
底の浅い趣味や嗜好などに対して、結構上から目線な描写で書いています。
恵まれて育った優秀な赤松氏は、知識が浅く抽象的思考の弱い人を
反射的に下に見ることが身についているのでしょう。
そのような態度は恵まれて育った人に共通していることなのでしょう。
被災地での土木工事や除染作業は、いくつもの下請けの構造があり、
それぞれピンハネが行われているとの事ですが、土木業界では昔からそうなのでしょう。
赤松氏は自分の会社が立ち行かなくなり、土木の世界に関わるようになったとの事ですが、
それまでは恵まれない人に関わった事が無かったのでしょう。
赤松氏はそのような職場でも、娘に仕送りするためにそれなりの給与を得るため、
我慢して働いていたとの事です。
そこから移った先の比較的資金のあるところに様々な胡散臭い投資話が
持ち込まれますが、それが上手くいかないことをレポートにまとめて提出して
損害を防いでも、儲けにつながらなかったという事で全く評価されなかったとの事です。
そのあたりも、その土木関係者の抽象的な思考の弱さなのでしょう。
そのため赤松氏はその業界を去りますが、恵まれた階層と恵まれない階層の
解離を感じさせる内容でした。