「隻眼の虎」のパク・フンジョン監督のネットフリックスオリジナル作品。
あらすじ
敵方からも一目置かれているテグが報復をしてから済州島に身を隠すことになり、
匿ってくれた相手の姪が銃を撃つのがうまく、という展開です。
感想
最初の方から、テグ役のオム・テグさんの佇まいがよく、単身、報復のために相手方の
サウナに行きますが、そこでも淡々と行動します。
ありがちな設定と展開ですがオム・テグさんの最初の方の演技で2時間ちょっと
引っ張られていきました。
主人公が凄んだり、ヒロインと恋愛関係になったりせずに展開しても、
しっかり話をもたせていました。
パク・フンジョン監督やオム・テグさんの力量なのでしょう。
バイオレンスシーンは濃いめですが、憧れたりはしないような映画です。
ナ・ホンジン監督の「哀しき獣」(’10)などのような、いかにも痛そうで嫌悪感をもたせる
バイオレンス描写になっていました。大げさな武器や設定を使わなくても
インパクトのあるバイオレンス描写は何かと韓国映画には出てきます。
日常にあるものを使ったほうが、痛さを想像しやすいからでしょうか。
この映画の中でも、武器の高性能化というのは描かれていますが、
実際の様々な事件のことを考えると、対策の困難さがよくわかります。
『楽園の夜』予告編 | Netflix