マチンガのノート

読書、映画の感想など  

楽園の夜/Night in Paradise 監督:パク・フンジョン 出演:オム・テグ チョン・ヨビン 感想

2021-04-13 22:03:38 | 日記

「隻眼の虎」のパク・フンジョン監督のネットフリックスオリジナル作品。

あらすじ

敵方からも一目置かれているテグが報復をしてから済州島に身を隠すことになり、

匿ってくれた相手の姪が銃を撃つのがうまく、という展開です。

感想

最初の方から、テグ役のオム・テグさんの佇まいがよく、単身、報復のために相手方の

サウナに行きますが、そこでも淡々と行動します。

ありがちな設定と展開ですがオム・テグさんの最初の方の演技で2時間ちょっと

引っ張られていきました。

主人公が凄んだり、ヒロインと恋愛関係になったりせずに展開しても、

しっかり話をもたせていました。

パク・フンジョン監督やオム・テグさんの力量なのでしょう。

バイオレンスシーンは濃いめですが、憧れたりはしないような映画です。

ナ・ホンジン監督の「哀しき獣」(’10)などのような、いかにも痛そうで嫌悪感をもたせる

バイオレンス描写になっていました。大げさな武器や設定を使わなくても

インパクトのあるバイオレンス描写は何かと韓国映画には出てきます。

日常にあるものを使ったほうが、痛さを想像しやすいからでしょうか。

この映画の中でも、武器の高性能化というのは描かれていますが、

実際の様々な事件のことを考えると、対策の困難さがよくわかります。

『楽園の夜』予告編 | Netflix

 


難読症について

2021-04-11 23:03:08 | 日記

何かと知られる様になった難読症(ディスレキシア)ですが、文字の歴史は五千年から三千年くらいで、

ホモサピエンスの歴史は20万年くらい、そして5万年位前に洞窟に絵を描き出したのですから、

一定の割合の人が、文字に適さなくても当然でしょう。

西洋での近代化とともに、空間や時間を区切って認識し、生活していくようになったことについても、

適応できない人がそれなりにいるのも同じように当然なことでしょう。

 


コンクリート・カウボーイ:本当の僕は/Concrete Cowboy 監督: リッキー・スタウブ 出演:イドリス・エルバ ケイレブ・マクラフリン

2021-04-05 22:24:01 | 日記

フィラデルフィアの市街地で馬を飼って活動している、現代の黒人のカウボーイを素材にしたもので、

他の都市で暮らしていて父親のもとに来ることになった少年とカウボーイの父親の映画です。

様々な歴史や政治経済のことを背景にして、物語は進んでゆきます

あらすじ

デトロイトに暮らす15歳のコール(ケイレブ・マクラフリン)は、学校で度重なる問題行動を起こしたことから、

母親により、フィラデルフィアでカウボーイをしているハープ(イドリス・エルバ)のところへ

連れてゆかれます。

本人は帰りたがったのですが、自分で母親のところへ帰る方法もなく、街をさまよっているところで、

10年前に友人だったスムーシと再開して、行動をともにするようになります。しかしながら、

彼は麻薬の売買に関係しているのでした。

父親はスムーシといるなら、住ませないとコールを追い返し、行き場のないコールは

スムーシと手を切って馬に乗るといいます。

そうしてコールはカウボーイたちと暮らし始めますが、近くには再開発でできた建物もあり、

当然、馬の臭いなどに関して苦情が寄せられているのでした。

貧しい黒人のカウボーイたちと、新しく都市を再開発しようとする人たちでは、

社会的な力も違うので、現代のカウボーイたちは次第に追いやられていきます。

感想

人種問題や経済的な問題などを背景にして、少年と父親、その仲間と馬のことが描かれてゆきます。

都会で暮らす貧しい黒人の人たちにとって、いかに生きていくのが難しいのかが

静かに伝わってくる映画でした。

『コンクリート・カウボーイ: 本当の僕は』予告編 - Netflix

 


七五三について

2021-04-04 23:11:46 | 日記

七五三というものを、大人になるまで知らなかったと、

結構いろいろなことに詳しい人に言うと、とても驚かれた。

海外の児童労働のことに関してはいろいろな意見を持つ人は居ても、

国内の自分の子供は無料の労働力程度にしか思っていない家庭に関しては、

知らない人が多いのかもしれない。