スモールボートの甲板に立つと、アラスカの広大な海を、全速力で切り開いていく爽快感と、海風の冷たさの中でもみくちゃにされた。半目を開けながら対岸を見つめていると、「さぁ、今からキャンプに行くんだ!もう戻れない」という覚悟と期待が湧き上がってきた。
ボートのエンジン音に鼓舞されて、「こんな寒さなんてへっちゃらでーい」と思っていたが、10分~20分甲板に居たら、体の芯まで冷え切ってきた。やっぱり無理と思って、早々に甲板から引き上げ、室内でミポリンと、「こんなところで無理して風邪引いたらキャンプの意味なし、自己防衛しなきゃ」と正当性を主張しながら、室内で丸くなっていた。
突然ボートのスピードが遅くなり、エンジン音が変わった。船のキャプテンが何か言っているのが聞こえた。海の生物を発見したようだ。
何だ何だと思って、船の先頭まであわてて駆け寄ったら、目の前でシャチのダンスショーが繰り広げられているのに遭遇した!
えー!すごーい!わぉー!すごーい!きゃー、すごーい!
シャチの圧倒的な躍動感と美しさの前に、出てくる言葉はこれ以外思いつかなかったようです。
http://www.youtube.com/watch?v=6cW86zDgG28
動画の撮れるデジカメを新調して良かった!と思った作品第1号!
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