ブレイクタイム
8月23日(日)はお茶の先生に誘われて、ご主人(尺八の家元)が演奏される能の舞台を見ました。歌舞伎以外の古典芸能に接するのはほとんど初めての体験で、渋谷区松涛にある「観世能楽堂」に行ってきました。
私のブログもかなり長いけど、能も長かった。一幕目の「弱法師」はまさしくスローモーションの世界で、役者が舞台の袖から正面に歩いてくる間だけでも、不謹慎ながらすでに2回ぐらい眠気が襲ってきた。「あっ、いけない」と思って回りの客を見回してみると老若男女問わず、半分ぐらいの人が寝ているのを発見。私のプレゼンの時よりすごいなぁ。この状況を舞台で演じている役者はどう感じるのだろうか?
最後の演目、「道成寺」は釣鐘の大仕掛けがあって動きがあり面白かった。役者の演技はもちろん素晴らしかったのだが、大太鼓、小太鼓の二人の演奏に目が釘づけになった。太鼓は長年の訓練があって初めてあの音を出すことができると聞いたことがあるが、それよりも太鼓をたたきながら発する奇声とも思われる掛声がすごい。掛声一つにもこんなにバラエティがあって、低く唸る声から、雄たけびのようなほとんど発狂(絶叫)に近い声まであって、きっとこれも長年の訓練の賜物で、すべてしきたり通りに行っていることなのだろうが、それにしても不思議な職業だなと思った。世の中にはいろんな生き方があるものだなと妙に感心。この道一筋、脇目も振らず一心に道を究め、年を取れば取るほど円熟の域に達して評価を受けるというのは芸術の世界においてのみなのかなぁ。未だに生き方の分からない私にとってはその孤高な精神世界に生きている人に興味を覚えることしかり。
ところでこの太鼓奏者の二人はかなりのイケメンだった。お茶の先生によると、かなりモテるらしくプライベートでは皮ジャン着てバイクに乗ったり、ロックを聴いていたりするらしい。うーん、ますます興味深々。いいもの発見しちゃった。一緒に行った友人に「SMAPのコンサートのノリみたい」と言われた。やっぱり舞台に立つ人はビジュアル面重要ですよね。
先生のご主人の笛も迫力があって音が透明で研ぎ澄まされている感じだった。全くのど素人の私でも違いが分かった気がした。
違いが分かると言えば、ネスカフェの宣伝に「違いが分かる男」として今回狂言を演じた「野村万作」氏が出演していたことを一緒に行った友人に教えてもらった。「あー、そう言えば」と、昔のCMを思い出しつつ、ネスカフェのコーヒーを飲むシーンと酢売りのお茶目な行商人の姿がダブって見えて面白かった。
そんなこんなで、「能」の世界観については不勉強のためコメントが書けないが、日本の古典芸能を見ていろいろ新たな発見をした1日でした。1万円払った内、3千円分は寝ていたけど、私なりの「能」の見方で楽しかったらそれでいいんですよね。
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