居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

土漠の花

2015年06月28日 | 

通常、読み終えた本は

でこちんの本棚」にまとめているのだが

読後に三人以上薦めたい人の顔が浮かんだ本は

相当、私にとってインパクトのあった本なのだ。

久々にそんな本に出会ったのでこちらにもアップ。

「土漠の花」

本屋大賞にノミネートされていた。

 

決して戦闘の為に海外へ派遣された訳ではない。

ソマリアでの海賊対処行動に従事するために赴任した

日本の海上自衛隊と陸上自衛隊。

一人の現地部族の女性が自衛隊の彼らに助けを求めた事から

隊員の命を懸けた戦いが始まってしまう。

折も折、何かと世間を騒がせている法案に

賛否両論が渦巻いているこの時に

この本を知ったのはなんという偶然か。

究極の守りは結局は人を殺める事になってしまう。

自衛隊員に我々はその重荷を委ねるのか。

 

推薦の言葉通り一気に読み終えていた。

土漠の熱い風がまとわりついて離れない。

矜持を持って戦う彼らに現代の武士を見た。

もちろん、小説はフィクションである。

 

 

ご訪問ありがとうございました

 

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サクランボと薔薇回廊

2015年06月16日 | お仕事・仕事仲間

前任地で結成された4時の会

今ではそれぞれに転勤し別々の場所で活躍している。

今回はその面々でバスツアーへ繰り出した

行先は南アルプス。

パンフレットによるとサクランボ狩りに薔薇回廊めぐり

おまけに三食付きとくれば

自ずとテンションも上がろうってものである

 

バスに乗り込むと意外に男性客も目につく。

決行日が日曜日だったせいか

50~60代のご夫婦が多い。

仲良くご夫婦で参加される光景は微笑ましい。

 

9時半にバスに乗り込み

配られたコーヒーとサンドイッチにパクつきながら

尽きる事を知らないお喋りに 花を咲かせていると

あっと言う間に第一の目的地一の宮へ到着。

あろうことかさっき朝食のサンドイッチを食べたばかりなのに

早くも昼食のすき焼き御膳を取ることに!

お腹はパンパン

それでもすき焼きは美味しかった...。

お土産をぶらぶら見ているとバス出発の時間。

 

続いて向かうのはトルマリン工房。

ショッピングの時間をたっぷり計算されていたが

我々は無料のコーヒーを飲みつつ寛ぐ。

 

いよいよ、本日のメインイベント「サクランボ狩り」へ

サクランボ狩りは姫1がまだおんぶの頃

北海道の余市で経験していらいだから

もう20数年前の事になる。

佐藤錦の実がたわわになっている。

始めの内は勢いで手当たり次第甘酸っぱい実を

ポイポイ頬張っていたが

いかに食べ放題とは言え、そうそう食べられるものではない。

それでも両手に抱える程は食べつくした所で

ハウスを後にした。

 

お次の目的地は「ハイジの村

こんな観光地があったんだ!

アルプスの少女ハイジをモチーフにした

山梨県立のフラワーパークである。

ここには日本一長い薔薇の回廊がある。

そしてお約束の

ここでの滞在時間が30分は短すぎ 

 

次に勝沼のワイン工場でワインの試飲。

飲めない人にはぶどうジュースの試飲。

ワインのミニボトルをお土産に頂く。

 

最後は「ハーブ庭園旅日記」でこのツアーも締めくくり。

数種類のハーブの効能をレクチャーしてくれるのだが

驚いたのはステビアの甘さ!

自分でも栽培したい衝動に駆られる。

ここでのお土産はラベンダー石鹸

 

こうして全行程を終えバスに戻ると夕食のお弁当が

シートに用意されていた。

甲州信玄鶏のチキンカツと山菜ごはんは美味でした

 

日中ずっと薄曇りだったのに外は深紅のバラのような夕焼け

あ~~たっぷり遊んだ一日でした

姫1ちゃん、お土産だよ~

ボクのは...? ごめん...MOOくん...

 

 

本日もご訪問ありがとうございました

 

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湯切りの虹

2015年06月13日 | 妄想ワールド

人生を80年とするならば

折り返し点をとっくに通過した

女がやっている店である。

 

暖簾に抜かれている「らーめん屋」の文字がなければ

およそラーメン屋らしからぬ店の作りである。

メニューには「泣き」と「笑い」

泣かせるほど沁みるのか 笑えるほど旨いのか...

 

初めての客は気構えて注文する。

ところが一口スープをすすっても

麺をすすってみても

泣くも笑うも起こらない。

強いて言えば

びっくりするような、旨さではないが

がっかりするほどの物でもないと言った所か。

 

この店の売りはラーメンの味ではないのだ。

それはいつ起こるか全く予測不能。

店の女の気分次第で突然始まる。

 

茹であがったラーメンを店の真ん中で

大仰にこれでもかと湯切りするのだ。

すると湯きりの向こうに虹が出る事がある。

 

不思議な事にその虹を観た客だけが

まるで心を丸裸にされたように

むせび泣きながら あるいは

心底楽しく笑いながら麺を味わう。

 

まるで一種のおみくじ感覚。

 

いつ会えるか分からない この「湯きりの虹」を求めて

自分の心に向き合いたくなると

客は足を運ぶのだ。

 

*************************************

「延びちまう!」の突っ込みが聞こえそうですが

あくまで妄想故 お許しを。

ご訪問ありがとうございました

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お初!桟敷席

2015年06月06日 | 舞台

死ぬまでに一度は桟敷席で歌舞伎を観てみたい!

この願いがまさに棚ボタの如く舞い込んで来たお話で

叶えられる事となった。

 

思い起こせば初めて歌舞伎を観たのは

二十数年前の旧歌舞伎座。

田舎から転勤で上京して来て間もないころ

まだ小さかった姫達を夫に預け

お友達と足を踏み入れたのだった。

江戸風の設えにドキドキしながら

急な階段の三階席から見下ろすと

二人ずつ並ぶお席が目に入った。

なんてゆったりした空間だろうか。

その席の名を「桟敷席」と言う事を

その時初めて知ったのだった。

いつかはクラウン、もとい いつかは桟敷席 そんな思いを

隣に座った友達と笑って語った。

 

六月大歌舞伎は片岡仁左衛門、松本幸四郎、尾上菊五郎、

中村吉衛門、中村橋之助 等々

名だたるスターが勢ぞろい。

せっかくだからと地下の木挽町広場を冷やかして歩く。

 

焼きたての きんつば は甘すぎないあんこで美味。

アツアツをはふはふ頬張る。

そうそう、姫達に頼まれていた歌舞伎パックも忘れずに

試食で美味しかったので...

 

さて、準備は整った。

ここから見える景色はなんと贅沢な事か。

役者の息づかいも近く お囃子やお唄もすぐそこ。

幕間もゆったり寛げる。

お弁当もちょっと奮発。

 

今回我々は2階桟敷席だったが

上には上があり一階の桟敷席は

お席までお弁当を持ってきてくれるのだ!

しかも専用の出入り口がある。

これはまた夢の夢の話

 

楽しい時間は

あっという間に終わってしまった。。。

いつも我らが座る席を見上げ

「もう、あの上の席へ戻りたくなくなるね~」

「還暦になったら子供らにプレゼントして貰お!」

良い考えだ!

それまで元気で頑張らねば!

にしても...

何度でも言おう

「楽しかった~~~

 

本日もご訪問ありがとうございました

 

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